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これは酷い=「私の履歴書」
 JR東日本、松田昌士氏のご家族が受けた陰惨な嫌がらせ。それにしてもお孫さんまで被害にあったとは…。これは酷い。国労特有の非人間性なのか、それとも組織・集団・社会がはらむ狂気の一面なのか。松田氏の「許せない」という思いに強い共感を覚えると同時に、深く考えさせる本日の「私の履歴書」でありました。
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by bank.of.japan | 2008-11-29 23:05 | その他 | Comments(7)
ちょっとした業務連絡です=「教えて!にちぎん」はもう教えない、に関連した件
 このブログ読者で「『教えて!にちぎん』はもう教えない=ゼロ金利削除の意味深」という記事を目にした方向けのちょっとした業務連絡です。本業で書いたばっかりのコラム記事なので、こちらでのご紹介は控えてさせてください。すいません。連絡事項は以下の通り。

・日銀ホームページの「教えて!にちぎん」の50音順索引の「さ行」の「せ」にあった「ゼロ金利政策」という言葉は昨夜削除されたようです。もう残っておりません。削除の残骸は清掃済みです。
・「し」の「時間軸効果」はまだ残っております(先ほどはまだあった)。「残っているよ」と私が言ったので、近く削除されるのではないか、と思われます。
・記念にページを保存するならお早めに。
・当該記事はかなりウケました。日銀内外問わず。むしろ内でのウケが激しい、という印象を持った。ありがとうございます。
・「市場機能」はまだ「にちぎん」が教える項目に入っておりません。キーワードで「にちぎん」に質問すると、
「あなたのご質問

 市場機能

ご希望に沿う回答がご用意できませんでした。」
となります。回答を用意するために「にちぎん」は必死に考え中のようです。

・私も負けずに「市場機能論」が金融政策のマクロ判断に匹敵するロジックであるのか、または匹敵するロジックになる方法があるかを、日銀各局の人達に聞き、意見を伺い、あるいは議論をしながら、真剣に考え続けているが、まだ答えは見出さない。ある種の日銀特有の「対称性のやぶれ」現象ではないかとの思いを強めているのだが、まあ引き続き考え、その過程でコラムになるほどのストーリーがまた電撃的に浮上すれば記事に書きます。乞うご期待。
 そう言えば金研にまだ聞いていなかった。今度知り合いに聞いてみよう。調統は、生産統計が爆撃焦土化に見舞われたような激減を示し、未体験&未曾有の衝撃を食らい、シナリオを激しく書き換え中の模様だと推察されるので、聞くようなことはしない方がいいだろう。
・職業的にはダイナミックな日々にしびれる。しかし、家計的には…。欝である。
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by bank.of.japan | 2008-11-28 21:46 | 日銀 | Comments(14)
NPO的な護送船団サービスの銀行リテールに頭が下がります
 紺ガエルさんのこちらのエントリーに触発されて、最近の経験を踏まえて別な切り口で銀行リテールサービスについての感想を書いてみたい。率直に言うと、窓口対応している行員の方々の努力に頭に下がるわけである。

・きっかけ 最近になって三菱東京UFJ銀行に口座を持つ必要に迫られた。新規口座を作るのは手続きが大変そうなので、旧三和銀行に持っていた口座が使えるかどうかをチェックした。このときの私は、通帳は奇跡的にあったが、キャッシュカードがない、という状況であった。しかも8年間使っていない。残高は360円前後。

ファーストアクション
 口座がある地元支店に電話。この支店は旧三和銀行と住所がいっしょ。で、話が簡単に通じるかと思ったら、旧UFJ銀行の番号にかけて欲しい、と言う。
興味津々の私 「えっ?、住所は旧三和銀行ですよ。東京三菱銀行が廃止されたのでは」
担当者 「この番号は旧東京三菱銀行のコールセンターです。旧UFJ銀行の番号にお掛け下さい」
さらに興味津々の私 「旧三和銀行はどっか別なところに行ったのですか」
担当者 「同じビルの別なフロアーにあります」
納得した私 「なるほど…」
 で、電話したのだが、やっぱり支店に行かないといけない。これは半日仕事。ここでいったん口座起動を断念する。

セカンドアクション
 勤務先近くの三菱東京UFJ銀行支店。前を通ったついでに中に立っていた行員の人に口座の件をちょっと聞く。そしたら、通帳と印鑑持ってくればこの支店でも対応できる、とのこと。何だ、簡単じゃないか。次の日、行ったら奇跡的に窓口も空いており、あっという間に新しい通帳もらう。ここで私は致命的な判断ミスを犯す。担当の方がキャッシュカードの再発行手続きを薦めたのに、わずかな手間を惜しんだ私は別な日にやればいいや、と断ったのであった。

サードアクション
 このエントリーのクライマックスである。まず前置き。銀行支店の窓口は、ガチガチの金融行政、過大なサービスを要求する顧客群、幅広い顧客の取り込みを要求する経営など様々な構造的圧力を一身に背負った現場である。そこでの待ち時間が長いのは日本の宿命。窓口業務の方々は、待たせたいと思って待たせているわけではない。待つほうも待たせる方も精神的に疲弊していく拷問の空間である。私は、自らの判断ミスを激しく悔いながら、キャッシュカードの再発行に向かった。
 行ったら意外に人がいない。これはラッキーと思って、窓口が空くのを待った。窓口は二つ稼動しており、どっちかが空けば私の番であった。座りながら、何気に稼働中の窓口それぞれの会話が耳に入った。
 一つは、おばさんが座っていた。何やら訳のわからないことをぶつぶつと言っている。きれぎれに聞こえる話は要領を得ない、しかも途中から世間話が交じり、用件が進んでいない模様。難しい用件かと思いきや、単なる口座振替のような印象であった。
 もう一つの窓口。こちらは神経質で、ややおかしな感じのオジサン。何やらクレーム付けてるらしい。やれ、電話の応対が悪かっただの、口座のなんちゃらがなんちゃらで、これはあり得ないミスだとか。きれぎれに聞こえる会話から本人がミスと主張する金額は数百円程度と推定されたが、まあ尋常な感じのクレームではなかった。
 ああ、これは待つぞーと観念。30分近く待った。私の要件、簡単に終わりました。対応してくれたのは、おばさんの相手していたお姉さん。子供相手の口調になっていたのには物悲しいものを感じた。私にはこの業務、精神衛生的に務まらないと思った。途中でキレるのは確実である。

 金融リテールサービスは、子供クラスの金融リテラシーを基準にした護送船団方式の対応を余儀なくされ、わずかなミスさえも許されない精神的に苛酷な世界に置かれている。見た限りのサービスが超大赤字であるのは間違いない。
 三和銀行時代の残高360円は新しい通帳では401円となっていた。8年近く口座を維持してくれ、40円の利息まで付けてくれ、さらに通帳&カードも再発行してくれ、行員の方に丁寧な対応までしてくれた。三菱東京UFJ銀行(旧三和銀行時代を含む)の私に対するリテールサービスは滅茶苦茶な赤字である。こんな過剰サービス、恐らく海外ではあり得ない。日本だけである。凄いことである。ありがとうございます。

 先般、振込み詐欺に関する番組を見た。明らかに詐欺に引っかかって振り込もうとするおばあさんを行員の方々が何時間も説得した、というある銀行の対応が紹介されていた。凄い親切である。リテールは本当にNPOですね。投資銀行は核の冬時代に入り、商業銀行は監視強化にさらされるだろう。不採算口座の切捨てを検討しようものなら暴動が起きる恐れがあるのではないか。そんな悪寒もするのこ頃である。
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by bank.of.japan | 2008-11-27 21:34 | 金融システム | Comments(21)
ガイトナー長官の誕生&FRBの新たな買い取り策=その他雑感など-そしてボルカー登場
 エキサイトのメンテナンスでエントリー更新が一日遅れとなりましたが、幾つか雑感を。まずは、オバマ政権の財務長官はガイトナーNY連銀総裁であった。Economics, Technology & Mediaさんによれば、ボルカー氏待望論が圧倒的に強かったようだが、まあガイトナー氏もいい選択でありましょう。ドルの信任も揺らぎかねない中では老練のセントラルバンカーに委ねたいところだが、高齢でもありますし。ここは無理のきく若い秀才に委ねてもいいように思う。サマーズ氏が後見人的な役回りになるのもまたアイデアでしょう(次期FRB議長の芽があるんでしょうかね)。サマーズ氏は昔の印象が強くて、あんまし好きくないなあ(苦笑)。
 ガイトナー長官への英語系ブログの反応(コメント欄)はいろいろですね。グリーンスパンの忠実な側近で、その金融政策に異を唱えたわけでもなく、バブル戦犯の一人じゃないのか、というのがありがちな批判。立場上は仕方がないのじゃないのか、というのが擁護論。個人的には、最近の金融危機に際して最前線のNY連銀を指揮してきたので、その手腕に期待したい(リーマン破たんの衝撃を分かっていたのかどうかは謎だが)。
 
 FRBがGSE債など買い取る新たな金融対策を発表。総額は8000億ドル。何だか一線を越えて吹っ切れたような対応である。ABS支援の枠組みはTALFと言うんですかね。アルファベットの多い枠組みがたくさん出来て、よく分からなくなってきた。ただ、オバマ政権誕生までに政策の空白が起きないようにしているのは評価できる。
 FRBのB/Sは急膨張しているが、これは壊れた市場機能の代替。つまり、マーケットを自らのバランスシートに取り込んでいる構図である。量的緩和やっているように見えるが、もっぱらプルーデンス政策としてのB/S膨張の側面が強いのだろう。マクロ経済押し上げの金融政策としてどういう風にやるのか興味深い。

 元厚生次官を襲った犯人が自首した。案の定、テロではなく、狂った個人の犯罪であった。この手の犯行、秋葉原事件もそうだが、個人犯罪を妙に社会的問題に結びつけるのは筋が違うように思う。動機の徹底解明とか言われても、病理学的な世界に入り込むだけのような気がする。

追記 ボルカー氏が登場したようです。詳細はこちらを参照のこと。なかなかやりますね。日本政府には大統領の右腕的な存在になったボルカー氏とのパイプを維持するため、行天さんを登用した方がよいのではないか、と思った。
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by bank.of.japan | 2008-11-26 21:00 | マーケット | Comments(12)
国鉄と米ビッグスリーの相似性&五味氏の見解=「私の履歴書」
 日経新聞「私の履歴書」にJR東日本相談役の松田昌史氏が登場している。国鉄民営化が話題となったのは80年代。当時、私はご案内の通りに経済・政治に全く興味なく、国鉄動向はさしたる興味もなく傍観していた。干された国鉄労組員の姿とか、民営化に際して泣く泣く故郷を離れる職員とか同情的に報じられていたが、中小零細企業を転々しながら展望なき人生を送っていた私には、何の同情心も起きなかった。むしろ、特別扱いされた労働者らが羨ましかった。
 履歴書を読んで、改めて戦後の国鉄史を興味深く追ったのだが、安定職場で強力な労組に守られた職員はやっぱり労働貴族じゃないか、ということ。ふと、これはGMとか米ビッグスリーの抱える問題と同じだという感想を持った。強力な労組がレガシーコストとなった米ビッグスリー。ある意味、ビッグスリーはレガシーコストを切り捨てる「民営化」(=この場合はチャプターイレブン)が必要ということになる(それで売れる車を作れるかは別だが…)。
 偶然ながら、ある会合での講演で、前金融庁長官の五味さんも「GMなどの問題は国鉄と同じ。(労働関係の)レガシーコストをいかに切り離すが鍵だ」と言っていた。まあ、思うことは同じですね。参考までに、昨今の金融危機についての五味さんの見解を箇条書きにまとめると以下のような感じでありました。
・ベア・スターンズを処理したときに徹底的な問題解明と処理方針を策定すべきだったが、残念ながら目の前に浮上する問題を個別処理する形となった。
・リーマン破たんは大失敗であった。
・TARPのやり方も順番が違った(しかも順番を変えたために混乱が起きた)
→面白い比喩。重荷(不良資産)を背負って倒れそうな旅人がいる。この旅人は、重荷を肩代わりしても、もう歩く力がない。そういう旅人には、とにかくご飯を食べさせて(資本注入)歩く力をつけることが先決。そのうえで重荷をどう軽くするか考えるべき。
・オバマ政権は相当程度の力量があると期待しているが、政権が出来るまでの期間が政策対応の空白になると深刻な事態になる恐れがある。
・FRB資産が急膨張しており、基軸通貨としてのドルの信任が揺らぐリスクを抱えている。

 で、オバマ次期大統領の動向については、まいどお馴染みのEconomics, Technology & Mediaさんのこちらのエントリーが参考になりました。

忘れておりましたが、本日は金融政策決定会合。企業債務の適格担保&資金供給に関する検討結果を待ちましょう。CP買いきりはちょっとハードル高そうな印象であるが…。
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by bank.of.japan | 2008-11-21 22:47 | 経済 | Comments(24)
サルコジ“欧州合衆国”大統領が筋かも=米国での「OMG!!! It's Deflation!!!」との叫び
 しばらく前の「ドルは基軸通貨ではない」とのサルコジ仏大統領の発言。このフレーズ、これだけを言いたいのか、それとも建設的な主張があったのかよく分からないが、マスコミ的には実においしいヘッドラインを提供したものである。
 ドルは「腐っても鯛」ではないが、引き続き決済通貨として最大の需要がある基軸通貨であることに変わりはない。それに代わる通貨がない以上、「基軸通貨じゃない」とか言ってもしようがないわけで、はあそうですか、という感想しか漏れない。
 そもそもユーロがぐだぐだで、ドルに代わる基軸通貨になれそうもないのに、ドルをこき下ろしても仕方がない。とりあえずみんなが使っている基軸通貨ですから。それがダメだというのは、ちゃぶ台ひっくり返すようなものである。ちゃぶ台ひっくり返ったら、みんな貧乏になるので、それは困るんですよね。
 サルコジさん、「気狂いピエロ、じゃなかった気狂いサルコジさん・・・」によれば、自己破壊的な野望のあるイケイケおじさんのようである。あれですね。欧州合衆国を目指し、ぐだぐだの人工通貨ユーロをシャキッとさせる、ドルに代わる基軸通貨として立派なものにする、とでも言えばいいんじゃないだろうか。サルコジ欧州合衆国大統領、欧大陸の庶民は大変であろうなあ。

 一方、CPIがついにコアでもマイナスになった米国。あるサイトに「OMG!!! It's Deflation!!!」という叫び声のようなエントリーがあがっていた。OMG=オーマイガッですかね。どっかの投資銀行はFF誘導目標がゼロになるとの予想を出していたが、FFは既に実際にはほぼゼロ状態で、(もっぱらプルーデンス政策によるものだが)B/Sの急膨張でもう量的量的緩和やっているようなものである。
 やっぱり「The world according to ZIRP」であろうか。
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by bank.of.japan | 2008-11-20 22:23 | マーケット | Comments(10)
私(orあなたの)母校は大丈夫なんだろうか…=マーケットこぼれ話
 本日は大学の運用失敗がマーケットでの話題となっていた。もとより、新聞ダネになった某私立大学の損失は恐らくは氷山の一角であり、「積極運用」していたところはどこもやられていると思われる。金融市場では、大学の運用実態に詳しい外資系方面をソースとするネタに尾ひれが付いたのか、「経営が吹っ飛ぶほどのロスが出た大学もあるらしい」とか、「母校がなくなる金融マンが続出するかもしれない」とか、いろいろ言われておりましたね。
 まあ、私は母校愛も強くはなく、寄付金とかほとんど応じていない(応じられない)ので、滅茶苦茶なロスが出ようが出まいが、あまり気にしないのだが、みなさんはいかがであろうか。ざっと調べただけなので、正確なところはわからないが、運用面のしばりが緩いのは私学で、知らずにレバレッジの高い運用に手を出し、本日の例の大学のように運用規模をはるかに上回るロスを被るところがまだ出てくる可能性は高い。一方、国立大学の場合はそこまではいかないだろう。
 国立大学は寄付金の運用規制が2-3年前に緩和されたようである(詳しい方、ご指摘を)。それまでは元本保証が義務付けられていたが、緩和によって株式投信とか運用対象になった、という記憶がある。寄付金が多いのは東大だったはず。まさか、そんなにロスはないと思うが…。見た目投信だけど実はレバレッジが高かったりして、寄付金丸ごと吹き飛ばすようなことがあったとしたら結構大変ですね。
 大学の中には金融機関の営業攻勢をはねつけ、自らの判断で運用していたプライドの高いところもあったようだが、成果はどうだったのであろう。この世界的な金融危機でもプラス運用だったら、素晴らしい投資理論を持っていることになる。(金融経済志望の)学生集めで格好の宣伝材料になるのは確実である。
 大学に限らず、まとまったお金を運用しないといけない官民組織は多かれ少なかれどこもかしこもやられていると思われ、この手の損失話はこれからくさるほど出てくるだろう。アイスランドとか国家が吹っ飛ぶご時勢ですから、まあ大学のロスなど世界的金融危機から見れば超おまけみたいな話ではないでしょうか。
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by bank.of.japan | 2008-11-19 21:01 | マーケット | Comments(18)
サウジが金買い?=ブログ巡回で目に付いた話題-おまけは日銀オペ
 日銀の知り合いから紹介された金融系ブログ(英語圏)を巡回していたら金の話題が目に付いた。一つは「Saudi Arabia buys $3.5bn of gold in two weeks」というもので、ここで紹介されていた。これ、本当なんだろうか。ここのところの金チャートは上がっていないのだが…。
 もう一つは金本位制に絡んだもので、「Gold at $14,172 an ounce?」というお題目である。単純計算するとこうなるのでしょうか。確かにマネーは財政中心に膨らんでおり、金に対しては価値が下がっている計算にはなるが…。
 実際の経済では、需要が落ちてデフレ傾向が強まっている。金融商品はとっくに価格は崩壊しており、内外株価が暴落したのはご案内のとおり。土地もバブル崩壊である。金融バブルの崩壊によって経済は停滞。需要も落ちるので商品相場も爆落してしまった。デフレということはマネー(現金)の価値は上がっているわけだ。まあ、これについては「Cash is king, but gold is the crown prince in waiting!」というエントリーもあるのですがね。
 問題は、このデフレの行き着く先である。どこかで景気は底打ちしてほど良いインフレ基調に戻る、というのが望ましい。または(ドルを基軸とした)管理通貨制度のリセットである。これは何度か取り上げたが、最悪のシナリオ。
 金の話題。たまたま目に付いただけなのか、それとも話題として増えているのか。後者だとすると、世界的に通貨への信任が揺らいでいることを示しているようでやや不安である。サウジの金買いも小口の購入に尾ひれが付いたものだと思いたいが。

おまけ 日銀オペ。朝方の定例オペは見送り。余剰地合いを放置したので、おいおい低め誘導かよ、と思ったら午後からガシガシ吸収。朝方からやった方が素直だったのではないかな。そもそも本日が余剰地合いになっているというのも腑に落ちない。付利スタートで一生懸命にやったフリ?
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by bank.of.japan | 2008-11-17 21:45 | マーケット | Comments(18)
来週からのオペについての考察=臭い芝居はやめてね
 来週から準備預金への付利が始まる。で、オペはどうなるのか。以下のシナリオが考えられる。
①特に変わらない。
②ツイスト(両建て)が強まる。
③金利が下限に行っちゃったりする。
 供給オペで金利が下がるのではないか、という思惑も浮上し、これで短期債買われた面もあるようだが、来週からのオペは基本は①を予想している。付利は必要もないのにそうした面もあり、調節が変わるのはおかしい。淡々とやるでしょう。
②は、資金需要の増大など必要に応じてツイスト化するなら自然だが、必要もないのにツイスト化したら、これは臭い演技でありましょう。付利されたから一生懸命に調節をやっているフリ、という形となる。必要なツイストか、演技のツイストかの見極めは難しい面もあるが、臭い演技はやめてよね、と思う。
③は論外。これはディレクティブ違反である。これやるなら堂々と政策として利下げすべきでしょう。

参考 過去にやった臭い演技のオペ
2003年春、イラク戦争がぼっ発した際に1兆円の供給オペ(北朝鮮のミサイルが飛んで来たときは売りオペ打った→遠くの戦争は買いオペ、近くにミサイルは売りオペ、というジョーク生む)
2005年半ば 当座預金残高目標の一時的な下限割れ容認を受け、わざと下限を割った。
 
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by bank.of.japan | 2008-11-14 19:11 | 日銀 | Comments(6)
中曽理事の雑感&原油安による交易条件改善
中曽金融市場局長が理事に任命。
・いずれ理事になる人であったが、意外に早いタイミング。
・今回は別な人を予想してたが、外れた。
・市場局長を兼任。これは大変ではないのか。BISの市場委員会の議長もやっているし。理事として企画も担当するし。
・後任局長、誰でしょう。早く見つけないと…。
(金為替委員会→市場委員会に名称変更されておりました)

 原油が着々と下がっている。良いことである。ただ、これで別にマクロ経済の先行きが明るくなるわけではない。真っ暗になるスピードが緩む程度であろう。
 この間の日銀展望リポートでは「国際商品市況の下落が続く場合には、交易条件の改善を通じて、国内民間需要を下支えし、成長率が上振れる要因となる」とのシナリオがアップサイドリスクの一つに挙げられていたが、まあそんなことはないでしょう。
 交易条件は原油が高いときに比べると、改善はしているが、実際はこんな感じではないか。「収益環境は厳しい」→「原油高でメチャ厳しくなった」→「原油安でもとの厳しさに戻った」であろう。しかも、昨年来から景気悪化はどんどん進行しており、需要低迷に拍車がかかっている。原油安による恩恵は「焼け石に水」程度のような気がする。
 ガソリン価格は下がったとは言ってもほぼいってこい。元に価格が戻っただけで、別にそれで消費増やそうという人はいないと思うが。いるんですか? 
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by bank.of.japan | 2008-11-12 18:25 | 日銀 | Comments(34)


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