大学入試センターの問題はおかしい=日銀にも解けないよ(補足あり)
 下のエントリーに多くのコメントを頂き、ありがとうございます。ちょっと時間かかりますが、コメントへにお答えします。すいません。このエントリーでは、パットメセニーさんの入試センターに関するコメントが非常に興味深いので、それを取り上げたい(パットメセニーさん、コメント多謝です)。
 今年の大学入試センターでは、以下の問いがあったようだ。

「中央銀行が行うと考えられる政策として最も適当なものを以下から選べ」
1-デフレが進んでいる時に通貨供給量を減少させる
2-インフレが進んでいる時に預金準備率を引き下げる
3-不況期に市中銀行から国債を買い入れる
4-好況期に市中銀行に資金を貸す際の金利を引き下げる

 日銀マンはこの問いには答えられない。「実際にやった政策はどれか」という問いであるなら、「通貨供給量」を「ベースマネー」に置き換えると、①が正解となる。去年の前半は物価ややマイナスの中、ベースマネーは前年比で激減状態でありましたので(笑)。
 それはさておき、まじめに考えると、①は間違いである。②も間違いで、しかも預金準備率の操作はもはや金融政策の手段ではない。③は、好不況に関わらず、日銀は国債を買い入れている。④は明確に間違いである。従って、日銀マンは「全部違う」として、この問いは解けないことになる。実際に何人かにこの問題を出したら、「答えがない」でありました。
 ちなみに正解は③なのだが、なぜ正解かは不明。推測するに、不況(デフレ)になり、量的緩和を確実に実施するために国債買い入れを増やす手段も応用する、であろうかな。厳密に言うと、この問いの正解はないので、全員に点をあげた方がよいね。
 でも、上記の問いに答えられる受験勉強とはどういうものなのか。教科書にいろいろ変なことが書いてあるのだろうか。日銀はもっと教育関係に関与した方がよいと思った。この問題はかなり変なので、日銀は指摘した方がいい。
 私はこれまで入試センターの問題に関心はなく、今回パットメセニーさんのご指摘で改めて眺めてみた。首を傾げた質問はまだあった。以下のものである。

「バブル崩壊を促した要因でないものを一つ選べ」
①日銀の数次の公定歩合引き上げ
②不動産融資の総量規制
③金融庁の設置
④地価税の導入
 これは「促進要因」でないという意味では③が正解なんだが、グリーンスパン元FRB議長によれば、バブルは防げず、発生して自ずと崩壊するもので、この問いを導く説明文(適切なタイミングで政策を打てばバブルはコントロール可能みたいな趣旨)が果たして正しいかどうか。現実を踏まえると、疑問を覚えるなあ。

 金融政策の理論面については学会でもいろいろな考えがあり、高校生レベルで教えるなら、あまり異論の出ない極めてシンプルものに限定すべきであろう。不況のときは利下げする、好況のときは利上げする、という程度で十分な気がする。こういった無駄を省けば、意味のない知識の詰め込みは避けられると思うが…。

補足 「国債を買う」という場合、日銀&金融市場関係者にとっては「国債買い入れ=国債買いきりオペ(輪番オペ)」を意味する。ただ、入試レベルでの想定は「資金供給オペとして、例えば国債を買う」という意味かもしれません。でも、それでも「不況期に国債を買う」というのが金融政策としてどういうイメージになるのか、よく分からない。この辺、どう思われますか?
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by bank.of.japan | 2008-01-23 22:10 | 日銀 | Comments(107)
Commented by 椿ライン at 2008-01-23 22:32 x
 今日は都内も雪で、センター試験の日には雪が降るというジンクスを思い出しました。

 「バブル崩壊を促した要因でないものを一つ選べ」という問題ですが、作成部会のメンバーにリフレ派でも紛れ込んでいるのでしょうかね?(^^ 金融庁の設置でお茶を濁していますが、プラザ合意後の国際的な金融環境を踏まえた選択肢がない点で、私も疑問を感じます。
Commented by dell at 2008-01-23 22:38 x
問題に疑問を覚える bank.of.japanさんに疑問を覚えます。
「不況期に市中銀行から国債を買い入れる」
これは疑いなく正解でしょう。しいていえば不況期には国債買い入れをより増やすとすべきなのでしょうか?いずれにしろ正解には違いありません。逆に不況期(正確に言えばインフレ率が低過ぎる状況)に国債買い入れを減らしたりやめたりするのは疑いなく間違いでしょう。

それから、日本の「バブル」は当局主導で無理矢理崩壊させたもので、天然自然に崩壊したものではありません。その経緯を踏まえれば、③が正解なのは自明でしょう。


Commented by ちゅう at 2008-01-23 22:39 x
「好不況に関わらず、日銀は国債を買い入れている」のであれば、③は正解では?「あまり異論の出ない極めてシンプルものに限定」してしまうと全員満点になってしまい困るのでしょう。昔の話で記憶が定かではありませんが、他の科目にもこのような受験問題が沢山あったような気がします。
Commented by bank.of.japan at 2008-01-23 22:44
椿ラインさん、どうもです。問題設定の際の意図がなかなかつかみにくいものがあります。まあ、昔の私は、意味も考えずに暗記したでしょうが(笑)。

dellさん、どうもです。すいません。「国債を買う」という場合、金融政策としてどのようなイメージを持っていらっしゃるのか、教えて頂くと助かります。日銀的には、国債買い入れはオペレーションの一つに過ぎず、好不況との関係はない、との位置づけですので。
Commented by bank.of.japan at 2008-01-23 22:49
ちゅうさん、どうもです。「好不況に関わらず」という意味なら、正解です。「不況期」に引っ掛けの意味がなく、あえて無視すればその通りです。
Commented by ちゅう at 2008-01-23 23:02 x
>日銀的には、国債買い入れはオペレーションの一つに過ぎず、好不況との関係はない、との位置づけですので。

じゃあ、この日銀のホームページに書いてあることは間違えですか?

http://www.boj.or.jp/type/exp/seisaku/expseisaku.htm#tyosetsu
>日本銀行は、このように公開市場操作(オペレーション)を主たる手段として、短期金融市場の資金量を調節することによって、金融市場調節方針によって示された短期金利(具体的には無担保コールレート(オーバーナイト物))の誘導目標を実現しています。このように形成された短期金融市場の金利が他の金融市場の金利や金融機関が企業や個人に貸出す場合の金利などに波及し、その結果、経済活動全体に金融政策の影響が及んでいきます。
Commented by あの、 at 2008-01-24 00:29 x
今日の記事はちょっとケレン味に走り過ぎかね。
揶揄してるつもりで、逆に失笑を買ってますよ。
クレーマーじゃないんだからさ。
Commented by bank.of.japan at 2008-01-24 01:13 x
ちゅうさん、どうもです。このオペレーションの一つが、国債買い入れ、です。書いてあることは間違いではないです。無担保コール翌日物が誘導目標で推移するために、インタバンク市場の資金量を調節する手段の一つが国債買い入れです。オペレーション手段の概要は、http://www.boj.or.jp/type/exp/ope/opegaiyo.htmに紹介されてあります。

あの、さん、どうもです。失笑を買ったところがよく分からないのですが、参考までにご指摘いただけますか。すいません、鈍くて。国債=オペ全般という意味なのかあ?
Commented by three-hyphens at 2008-01-24 01:15 x
私も③を,「買い入れを増やす」とした上で正解かと思います.そもそも国債買い入れを単なるオペレーションとしか位置づけず,さらには「自己資本がどうの」と寝言を言う某国の中央銀行がおかしいのではないでしょうか? 極端ですが,「CPIが●%になるまで,国を含めてありとあらゆる者から国債を買い続ける」とでもすれば,立派な金融政策かと思います.少なくとも株を買った某国の中央銀行よりはましかと思います.
Commented by EURO SELLER at 2008-01-24 01:20 x
ちなみに私はこの手の問題は考え込むと時間を消費するので飛ばした記憶があります。<-理系でしたからね。でも,必要とあれば勉強することは自明なのであまり込み入った問題を受験問題に出す必要は無いという意見はその通りだと思います。
Commented by bank.of.japan at 2008-01-24 01:31
three-hyphensさん、どうもです。某国の中央銀行はほっておくとして(笑)、ご指摘のような金融政策論であるなら意味はよく分かります。ちなみに自己資本論は寝言であると私も思います。

EURO SELLERさん、どうもです。私もこの問題では考え過ぎたかもしれません。まあ、お騒がせしたのなら、すいません。ただ、設問としては無理筋な感じですね。
Commented by 学と at 2008-01-24 03:37 x
three-hyphens さんのコメントでいいと思います。
思わず、本石町日記さんや日銀マンの本音がでて、今回はおもしろかったです。
おそらく、福井総裁を含めて日銀マンには、「国債買い入れ=国債買いきりオペ(輪番オペ)」。「輪番オペ=成長通貨供給=金融政策でない」という「思いこみ」があるのでしょうね。国債について、なにか特別な「思い入れ」があるのでしょうね。
Commented by 飛車 at 2008-01-24 04:19 x
中央銀行の政策の件、3で正解でよいと思います。だって、他は明らかに適当でない行為ですから。最も適当なのを一つ選べと言っているのですから、適当でないものを3つ消して、中立か適当なのを残せばOK。どこが問題なのかわからないです。

そもそもこの設問は、「中央銀行一般」についての設問です。日銀独特の組織統治の形態とか、呼称に対して理解が無い事をあげつらうのは、ちょっと村意識が強すぎるのではないかと感じてしまいます。

バブル崩壊も、崩壊そのものではなく、「促した」政策という意味では、個々には異論がある人はいても、総量規制・地価税・利上げは崩壊過程を促進しています。これらが無くても崩壊したという事は設問では問われていません。こちらも、何が問題なのかわからない。
Commented by 一個人投資家 at 2008-01-24 05:07 x
消去法を使えば残ったもの選択肢が正解になる。

確かに、受験テクニックとしてはそうですが、問題を深く掘り下げている家主さんに敬意を表したいと思います。

壁を越えてプロフェッショナルになるためには,常識にとらわれず掘り下げる姿勢が大事です。
Commented by 学と at 2008-01-24 05:24 x
金融政策について、壁を越えてプロフェッショナルになるためには、国債に関する思いこみをやめて、すなおに考える姿勢が大事です。
国債の買い増し→ベースマネー増加という単純な話がなぜ福井総裁を含む日銀マンに理解されなかった理由がわかりました。
Commented by ちゅう at 2008-01-24 09:17 x
うーむ。門外漢なので良く分からないのですが、こんなもの見つけました。PDFです。

http://siepr.stanford.edu/papers/pdf/00-28.pdf
The simple model of the supply and demand for Fed balances presented in this paper is capable of explaining the “open mouth operation” phenomenon that changes in the target federal funds rate cause changes in the actual federal funds rate with little or no immediate action by the Trading Desk. However, traditional “open market operations” are the fundamentals that underlie these announcement or expectations effects.

勝手に解釈すると、日銀関係者や本石町さまのイメージは”open mouth operation” phenomenonの方で、自分のような部外者が通常頭に描いているのは、traditional “open market operations”なのだと思います。
Commented by ちゅう at 2008-01-24 09:17 x
テイラー教授が言うとおり、”open mouth operation” phenomenonが実現するのも、traditional “open market operations”の考えが基本としてあるからで、ありえないことですが市場関係者の誰 もがtraditional “open market operations”の原理を知らなかったら、中央銀行の言っていることは信用されないでしょうし、”open mouth operation” phenomenonも実現しないのではないでしょうか?なので、本石町さまの感じている違和感も理解できますが、大学入試レベルでtraditional “open market operations”の原理を勉強するのは必ずしも間違ってないと思います。ちょっと良い例じゃないかもしれないですが、CAPMが実際の市場を上手く説明できないからと言って、ファイナンスを学ぶのにCAPMなんて不要かというと、そんなことは無いのと似てます。ニュートン力学だって「日常レベルでの近似値」しか物理現象を説明できませんが、じゃあ学ぶ必要が無いかというとそんなことはありません。
Commented by ちゅう at 2008-01-24 09:18 x
自分の場合、traditional “open market operations”のイメージとして持っていたのは、マンキュー教授の教科書にも書いてある通り(http://gregmankiw.blogspot.com/2006/05/is-lm-model.html)、中央銀行が国債を買うとマネーサプライが増えて、その結果金利が下がるという感じでしたが、本石町さまのブログを読んで、現実に起こっていることは若干違うということが分かりました。
A newspaper might report, for instance, that "the Fed has lowered interest rates." To be more precise, we can translate this statement as meaning "the Federal Open Market Committee has instructed the Fed bond traders to buy bonds in open-market operations so as to increase the money supply, shift the LM curve, and reduce the equilibrium interest rate to hit a new lower target."
Commented by ちゅう at 2008-01-24 09:18 x
日銀のホームページに書いてあることも、勝手に省略すると「(国債買い入れなどの)オペレーションを主たる手段として、短期金利の誘導目標を実現し、その影響が経済活動全体に波及する」と言うことですので、traditional “open market operations”の原理に沿った書き方です。ですから部外者にとっては、説明もなく「国債買い入れは、好不況との関係はない」と言われると少々面食らってしまうのです。どちらが正しいとか間違っているとかの問題ではなく、文脈によって使い分ければ良いのではないかと思います。

以上長々駄文を書きましたが、自分は金融政策については素人ですので、もし勘違いをしていたらごめんなさい。
Commented by うーぱー日記 at 2008-01-24 10:12 x
これはすごい!!
確かに正解がないね、、、
「中央銀行が行うと考えられる政策として」という問いであれば、次が正解ではないでしょうか?
1.中央銀行に期待される役割として、米国の場合には完全雇用の達成があるが、日本の場合には無い。
Commented by ひでぃ at 2008-01-24 10:14 x
試験問題の構成そのものよりも、試験問題が現実社会に即していると考えているほうが問題じゃないですか?現実社会で、ある事象に対して一つの明確な答えしかないということはない、というのは現実社会で活動しているものには当たり前のはずです。かといって、試験問題を作るには正解は作らないと採点ができない。本石町さんのような指摘をしていたら、様々な解釈があり、且つ時代によって変化のあり得る「文系」(多分理系でも多少あるのでしょうが)科目で試験なんかできません。逆に言えば、所詮あやふやな試験をそこまで重視している日本の社会は非常におかしいと思います。自分の行った米国の高校では、そういった面も考慮し、試験は小論文を重視していました。もちろん、採点は大変で且つもっと曖昧になってしまうのですが。
Commented by osome at 2008-01-24 11:15 x
学と さんの、
> 金融政策について、壁を越えてプロフェッショナルになるためには、国債に関する思いこみをやめて、すなおに考える姿勢が大事です。

には感銘を受けました。金融政策に限らず、いろんな事において真実なんじゃないかと思います。
そのために日銀も、プロパーじゃない人を審議委員にしているはずなんですけど、さらに思い込みの強い人(Mさんとか)が混じってたりしますからね・・・。
Commented by 壱万円札 at 2008-01-24 11:49 x
入試の現代文の問題で、「著者の考えは?」という問いに本物の著者が正答しなかったという話は山ほどあるそうなので、そんなものかなと思います。
Commented by マグナカルタ at 2008-01-24 12:08 x
>③は、好不況に関わらず、日銀は国債を買い入れている。
とのことでしたら、
「不況期に市中銀行から国債を買い入れる」のは間違ってませんよね。
選択肢が「不況の時には国債を買い、好況の時には買わない」というのなら間違いですが。
そういうことをコメント欄では再三指摘されているのだと思います。
Commented by sato at 2008-01-24 12:14 x
はじめまして。入門マクロ経済学にでてくるIS-LM分析がベースになってるんじゃないでしょうか。高校で習うんでしょうか。国債買い入れ→マネーサプライ増加→LM曲線が右にシフト→金利低下&GDP増加。証券アナリストの1次試験にでてそうな問題かと。
Commented by 元IB現PB at 2008-01-24 13:14 x
 高校の教科書ベースに則した話ですし、この設問のどこが「かなり変」なのか全く判りません。、中央銀行が市中銀行から国債を買う→市中のマネーサプライ増加、という単純な話だと思います。もちろん「より多く買う」と記した方が、正確な記述ではあると思いますけれど、この種の問題ではそう読み替えて解釈するのが普通です。 少なくとも、「好不況に関わらず、日銀は国債を買い入れている」なんてつまらないことを言いたいわけではないと思いますが(^^)←そもそも、現在の日銀について語る出題ではないことに留意・・・
 逆に「預金準備率の操作はもはや金融政策の手段ではない」とおっしゃる意味が理解できなかったのですが。中央銀行が他条件を所与として預金準備率を操作できるとしたら、それは当然金融政策となりえますよね?  
Commented by luke at 2008-01-24 13:56 x
>預金準備率の操作はもはや金融政策の手段ではない

事務コストが高いので、日本ではもう長いことやってないということでは。

中国ではしょっちゅうやってますな。
Commented by ash at 2008-01-24 16:38 x
日銀には、有る意味市場を裏切る機動性が必要なんだからずーーっと
日銀や財務省のような学者馬鹿にトップになってもられると困る。
理論に裏付けされていない行動は困るが、確実に予想の範囲内のことしかできない人間だと逆に困るんです。
市場にはテストの答えみたいに正解が確実に転がってるワケじゃないんだからリスクを説明できないから取らないみたいな人間ばっかになると先に待ってるのは緩慢なる死だけだよなーと思うのです。
Commented by bank.of.japan at 2008-01-24 22:46
みなさん、コメントありがとうございます。ちゅうさん、詳細な報告をも頂き、参考になりました。この件で、国債を買うことが金融政策かどうかを考えましたが、以下の通りかと思いました。
 日銀は、銀行券に対しては受身なので、国債をどんどん買っても銀行券(マネタリーベースの大半を占める)は増えない、とのスタンスです。一方、中央銀行は能動的に銀行券を増やせる、という立場であると、国債を買う(&買い増す)ならベースマネーは伸びる→通貨供給量もいずれ増える、となります。従って、回答の③は、日銀的には「ただのオペなのに」となるものの、中央銀行はベースマネー(銀行券の方)を増やせるとの立場なら大正解となる、という理解でよろしいでしょうか。
 日銀は現在、「銀行券残高がなぜ減らないのか」と頭を悩ませております。銀行券に受身であると思うから悩むわけで、国債買い入れを減らせば銀行券は減る、というロジックも成り立つのでしょう。
 私は、日銀の立場(オペレーションでは基本的に私は同じスタンス)でこの設問をとらえたので変だと思ったわけで、逆の立場だとおかしくはない、となります。という感じですが?
Commented by bank.of.japan at 2008-01-24 23:00
学とさん、どうもです。最初、コメントの意味が分らなかったのですが、上記の通りでいかがでしょうか。それから、後のコメントで上記例を指摘されおりましね。気がつかず、申し訳ありません。

飛車さん、どうもです。あげつらっている印象を与えのであれば誤ります。ただ、「一般的な中央銀行」とは言え、日本で一般的な中央銀行と言えば、日本銀行になります。飛車さんの立場からは、世界的に見て変な中央銀行なのは重々承知しております。
Commented by 学と at 2008-01-25 00:11 x
本石町日記さん

マネタリーベース=日銀券+硬貨+当座預金ですね。日銀券だけの話をしているわけでなく、国債を買い増せば当座預金増加になるのはいえます(by definition!)から、国債の買い増し→ベースマネー増加となるでしょう。
ですから、
>中央銀行はベースマネー(銀行券の方)を増やせる
ではなく、
中央銀行はベースマネー(少なくとも当座預金)を増やせる
ですね。
日銀券+硬貨を増減させる操作はちょっと難しいのではないでしょうか。(電子マネー移行とかならできるかも)
Commented by 飛車 at 2008-01-25 00:30 x
先に学とさんが書かれている。

僕も、国債買いオペは当座預金残高を増やし、少なくともデフレでない時には当座預金を預金準備率ギリギリまで貸し出しに回す=マネーサプライ増加という話だと理解しています。次の段階として運用先である短期金融市場などで金利が下がり、もともと意思決定として行われていた「目標金利」が実現されるわけで。最初に、「誘導目標を下げる」という決断を下すところが不況期に適切な金融政策であります。買いオペはその実現手段の一つですね。

ただ、これ短期金融市場が整備されている国の場合で、プリミティブな中央銀行は公定歩合で直接的に金利の底を指定するだろうし、預金準備率を動かすだろうし、あるいは金額を指定して買いオペをやる事になるのかなと。
また、デフレ下では当座預金がブタ積みされて貸し出しに回らないという議論もありますが、それはここ50年で日本しか経験していない特殊事例ですので、放置w。

で、銀行券は当座預金を現金で出金したり、不良紙幣の返品みたいな経路で入金されたりしないと増減しないので、こちらは完全に市中銀行に対して中央銀行は受動的であります。

こういう理解でよろしいでしょうか?
Commented by システム5.1 at 2008-01-25 08:39 x
非常に単純化してしまえば、「経済学」と「現実」の差に、「日銀なりの解釈」が加わった結果だと思います。いずれにせよ、本石町さんのエントリーは素晴らしいと存じます。
Commented by ・・・みたいな。 at 2008-01-25 12:09 x
こちらのエントリーやコメントのように考えて、「この設問はおかしい」と指摘する受験生がいるならば、即刻日銀で採用されたらよろしいのではございませんでしょうか(笑)。
Commented by パットメセニー at 2008-01-25 12:36 x
設問に何の疑問も浮かばなかった私はまだまだ不勉強・・・(汗 システム5.1さんが的確)
この問いは学問側から日銀側に向けた挑発問題?と見れば、
出題者は学習院大教授の例の方・・・というのは深読みし過ぎですかそうですか・・・

Commented by 通行人 at 2008-01-25 12:57 x
高校の教科書にもでている話なのに・・・
知り合いの中学生のお子さんも、同じ問題が期末試験ででたようです。
コメントにあるように、「経済学」と「現実」に差があるわけでもありません。
おそらく、ここでコメントしている人は社会人なので、教科書を覚えていないのだと思います。この際、高校の教科書を読み直したらどうでしょうか?
Commented by 一個人投資家 at 2008-01-25 13:18 x
話の流れついでに、昔から不思議に思っていたことですが、

”「経済学」と「現実」に差”

これは経済学=机上の理論と解釈し、現実と対比させているのでしょうが経済学は実学であると考えておりますので、学問と現実の間に壁があるのが不思議でならないのです。机上の理論においても条件を設定し、考えを展開することはいくらでもできることですから、それらの考えの中で現実に則して可能性の高いものを選べば良い。よく経済学はあらかじめ実験ができないので理論の確証が持てないとの理屈が通っていますが、自然科学の分野では、確証がないものはすべて単なる”仮説”です。自然科学では理論というものはかなり崇高に位置付けされるので、再現性のない仮説を理論と称する経済学が不思議でなりません。これは、現象を深く掘り下げようとしない、もしくは理論という名のすでに与えられた仮説を疑わない経済学に従事する人達の甘えなのでしょうか?
Commented by 学と@US at 2008-01-25 13:35 x
> 一個人投資家さま

ご指摘の件、特にマクロ経済学に関しては共感いたします。
我々、学とも貴兄、本石町さまのようなお考えを持つことが
できれば良い論文を書くことができると思うのですが、複雑
な現実を描写するには色々テクニックが必要になるので、
思うようにいかないことも多いです。。

腕を磨くべく精進いたします。
Commented by システム5.1 at 2008-01-25 13:39 x
“「経済学」と「現実」の差”との指摘にこれほど反応があるかと思いませんでした(笑)。たとえばですが、私には、「IS-LM分析」は「現実」とは言い難いと思えるのですが。色々な見方、捉え方があるのですね。大変勉強になりました。
Commented by 学と@US at 2008-01-25 13:59 x
> システム 5.1さま

「IS-LM分析」はシンプルで分かり易いのですが、見落としが非常に
多い。現在の学界では、「New IS-LM分析(ケインジアン?)」と呼
ばれる手法がその改良版として利用されています。ただ、これも欠陥
がたくさんある。だから、現在も多くの学者が研究しているのだと思い
ます。既存の理論に限界を感じないようであれば新たな発見は見出
せないと思うので、学との立場としては、粗探しをするつもりで過去の
研究成果を見ていかなくてはならないのでしょうね。。
Commented by 元IB現PB at 2008-01-25 14:08 x
 今回の問題は、日銀サイト「にちぎんきっず」にも答が書いてあります。以下抜粋≪ デフレのとき、日本銀行は、銀行などの手持ちのお金をふやすそうさをします。 (中略)2、モノのねだんが下がって、銀行の手持ちのお金をふやしたいとき :日本銀行は銀行から国債(こくさい)や手形などを買います。略して「買いオペ」といいます。≫ 以上はごく単純化された記述ですが、高校の勉強ないし大学試験問題で要求されているのは現状ではこのレベルです。
 教育には、そのレベルに応じて求められる厳密さの度合いってものがあります。家庭教師歴の長い私は、基本則を教えてる横からたまに口を出して「こういう例外があるけどな」と言って混乱させる迷惑なオヤジ達を思い出します。本当によくいるんです、日ごろ子供の宿題なんか見たことも無いくせに、「そりゃ違うな、だから今の教育は駄目なんだ」とか言いたがる輩が。ここのサイトのように、オヤジの閉ざされた空間で専門ギャグとして会話を発展させる分には全然かまわないんですけれどねぇ。
Commented by システム5.1 at 2008-01-25 14:09 x
学と@USさま
あくまで、IS-LM分析は分かりやすい(?)例として挙げたまでです。
そして、理論を現実に近づける努力、大変難しいことですが、それが経済学のなすすべきことの1つだと思っております。「学とさまのお立場」は分かりませんが(そのまま、学生さんor研究者さんと理解すれば良いのでしょうか)、頑張って下さい。
Commented by 飛車 at 2008-01-25 18:02 x
経済学と現実の差ではなく、一般論抽象論と、具体的な組織の話の差だと思います。
喩えは悪いですが、「取締役会は会社の職務の執行状態を管理し、意思決定を行う機関である。○か×か」という設問に対して、「うちの会社は、オーナー会長の鶴の一声で決まっちゃうから、この回答は×だよ」と言っているのと同列なような印象を受けてしまうのでした。確かにオーナーがいる会社だと、臨時株主総会で役員全員交代できちゃいますから、そうなりますが、それを一般論として語られてもみたいな。
Commented by 通行人2 at 2008-01-25 18:44 x
元IB現PBさんの書いてあるとおりです。
日銀サイト「にちぎんきっず」に書いていることが、経済学と現実の差になるのが不思議でたまりません。
経済学と現実との差といえば、現実に、福井総裁が
1-デフレが進んでいる時に通貨供給量を減少させる
を行い、
3-不況期に市中銀行から国債を買い入れる
を行わなかったという「現実」が興味深いです。
高校の教科書と日銀サイト「にちぎんきっず」が誤り

福井総裁が高校の教科書と日銀サイト「にちぎんきっず」を理解していない
のどちらかになりますね。

Commented by bank.of.japan at 2008-01-25 19:19 x
引き続き多くのコメントを頂き、ありがとうございます。対応漏れがあるのかないのか判別がしにくいほどコメントを頂いており、かいつまんだ対応になるかもしれませんが、以下コメントします。

一個人投資家さん、ありがとうございます。引き続きご愛顧のほどを。

うーぱー日記さん、どうもです。日銀は物価安定・持続的成長の目標がありますが、パフォーマンスは…、ですかね。

ひでぃさん、どうもです。メリット・デメリットはありますが、詰め込みの暗記を削減し、論文で思考をチェックする方向にもう少し振れた方がいいかなという思いは確かにあります。

壱万円札さん、どうもです。国語よりは経済の方が解釈の幅は狭いと思ったのですが。そうでもないようです(苦笑)。
Commented by bank.of.japan at 2008-01-25 19:32 x
マグナカルタさん、どうもです。そういう読み方であれば了解です。読み込み不足であったかもしれません。

satoさん、どうもです。ご指摘のメカニズムが前提での設問であれば理解可能です。

元IB現PBさん、どうもです。塾で教師をやられた経験からは、余計なエントリーであったかもしれません。参考になりました。そもそも高校の教科書が、国債買い入れ→マネーサプライ増加という前提であったのは知らなかったです。ある面、入試ではそうなっている、という割り切りも必要なのでしょう。準備率の操作自体は、それ自体はご指摘の条件では金融政策となります。
 lukeさんご指摘ように、今でも操作しているのが中国で、ただ使い方は売手(吸収オペ)に近い印象を受けます。
Commented by bank.of.japan at 2008-01-25 19:56
ashさん、どうもです。通常、日銀は市場を裏切る行動がなかなか取れないものですが、福井さんは少なくとも前半は結構サプライズなことをやっていました。村上ファンド問題も超サプライズでしたが…。

学とさん、飛車さん、どうもです。日銀が量的緩和でやったことですね。ご指摘の内容で了解です。

システム5.1さん、どうもです。ありがとうございます。頑張ります(笑)。

…みたいな。さん、どうもです。それぐらい日銀が粋なことをしてくれるといいのですが(笑)。聞いてみましょう。
Commented by 入試関係者 at 2008-01-26 13:05 x
大学入試センターの問題はおかしい=日銀にも解けないよ(補足あり)
でしたが、問題は高校教科書に出ている典型的なもので、これがおかしいというのは高校の教科書を知らなかっただけちうことでよろしいでしょうか。
Commented by 秋山 at 2008-01-26 18:22 x
不景気時には市場の資金流通量が少なくなるので、中央銀行は国債などを購入して市場の資金を増やすって中学高校の授業でならった記憶があります。嘘を習ってたってことなんでしょうか?

試験問題は基礎的な一般論で十分なような。プロの目から疑問の余地のないような問題にしようとしたら、学生に理解できるレベルを超える複雑な問題になってしまいませんか?
Commented by bank.of.japan at 2008-01-27 21:11
入試関係者さん、どうもです。私が教科書の記述を知らなかったのは、その通りです。

秋山さん、どうもです。たとえば、不景気のとき、金利を下げる、そのことが資金量の増加につながれば、ご指摘の説明通りになります。中央委銀行は一般的に金利を操作し、その結果として資金量(マネーサプライ)の変化がどうなるかは、最近では相関性が落ちている(時間軸の取り方によって変わると思います)と言われます。
 あくまでの個人的意見ですが、景気がよいときは金利を上げる、悪いときは下げる、というシンプルな説明で十分のような気がします。
Commented by 経済学と現実 at 2008-01-31 15:00 x
かなり遅れたレスですが。。。
私の子供が大学の経済学部の1年生で期末試験の勉強をしていますが、入門マクロ経済学のレジュメではいまだに公定歩合、預金準備率および公開市場操作が中央銀行の3つの政策手段となっていました。きっと大学でも1年生のレベルでは上記問題の正当は「3」なんでしょう。もっとも、ほとんどの職業経済学者もひとつ選べといわれれば3を選ぶと想像しますが。

ところで、私自身の経験は、1980年代前半にアメリカのビジネススクールのmonatary economicsの試験で、中央銀行は金利を操作して金融政策を行うと書いたところ、その設問は零点になりました。教授はシカゴ大のPHDで、答えは当然ながらベースマネーの操作で、金利は市場の需要とベースマネー供給の均衡できまるといわれました。確かにその当時の米国の「現実」も毎週ベースマネーの発表に大騒ぎしている時代でしたけど、日本ではベーシスポイント単位まで日銀が決めていたから違和感あったなあ。。。
Commented by 政治家の卵 at 2008-02-01 12:51 x
最近出た集会で、財務省出身の方でしたが、このセンター入試を解説して、国会で文科大臣と日銀総裁の両方に質問してみればいい、といっていました。
問題が悪いのか、日銀が間違っているのか。
Commented by 初心者 at 2008-02-01 16:00 x
貴方が批判されていますよ。
http://facta.co.jp/blog/archives/20080201000613.html
Commented by bank.of.japan at 2008-02-01 22:04
経済学と真実さん、どうもです。設問自体は消去法で解けるのですが、回答の解釈が難しいですね。国債を買う、を「資金供給オペの象徴」とみなせばいいのですが。貴重な経験の紹介、ありがとうございます。日銀の比較的若手のドクターによれば、最近の金融政策論は金利操作がベースになっているらしいのですが…。どうなんでしょうか。

政治家の卵さん、どうもです。もしかして山本先生だったりして!?

初心者さん、どうもです。ハイ、別な方からも指摘がありました。
Commented by 通行人 at 2008-02-02 01:18 x
本石町日記さん
FACTAの
>本石町の記者諸君、次の総裁会見で先に日銀執行部に踏み絵を試してみませんか。
おもしろいですが、やる人はいますか?
Commented by bank.of.japan at 2008-02-03 00:33
通行人さん、どうもです。どうでしょうね。そこまで関心を払う向きがいるかどうか。各社、人事取材(私もその渦の中にいますが…)で頭が一杯のような…。
Commented by 日本だけじゃない? at 2008-02-04 01:37 x
常識的に考えて、教科書読んで答えだすなら③しか無い。
まあ、日本だけでしょうね、こんな議論を政策議論でやるのは。

だからいつまでも不況が終わらないんですから。
先進国で一番成長してない国、日本は
この程度の議論をしてるからですね。
Commented by K大生 at 2008-02-04 02:54 x
日曜日のサンプロで竹中先生が政策のイロハができていない例として、
センタ試験問題をとりあげていました。
正直いって、このブログをみて、驚きました。
Commented by 日銀マン at 2008-02-04 13:06 x
前に、「割引債と銀行券の恐るべき相関」で、本石町日記さんは大学教養課程程度の統計分析もできないといわれました。
今回は、高校の教科書も理解できていないといわれました。
それにもめげずに、ブログを更新するのは立派だと思っています。
日銀も同じに批判されていますが、本石町日記さんもがんばってください。
Commented by bank.of.japan at 2008-02-04 20:29
日本だけじゃない?さん、どうもです。先進国で一番成長していないのは確かですね。金融政策だけのせいとも思えないのですが…。

K大生さん、どうもです。あいにく、見てませんでした。残念。取り上げられた経緯が興味深いです。

日銀マンさん、どうもです。いや、まあコメントオープン状態でブログやると、いろいろ批判もあるだろうと思っております。かといって制限すると、マスコミと同じになり、ブログの醍醐味も薄れますし。専門的な統計分析できないのは事実ですので、気にしてません(苦笑)。がんばります。
Commented by 元IB現PB at 2008-02-05 09:06 x
うーん、誤解と偏見に満ちたブログ記事(FACTA)が付いていたんですね。にちぎんキッズを引き合いに出した者として申し訳ない思いでいっぱいです。
教科書レベルでは
  ◎国債購入=資金供給なのでデフレ対策、と言う単純図式
が原則論なのですが、とはいえ
・有効性の疑義
  ○日銀の金融政策の中心は金利誘導で、
   日常のこまめな資金調節で行われている現状において、、
   安定負債水準以上の長期国債買い入れは
   資金調節を困難にすると言う実務的な問題
  ○国債購入=マネーサプライ増加、の相関が危うい状況
   超過準備にあふれている状況だと、
   翌日物金利がゼロ近傍に張り付くだけで効果はない
  △償還時の技術的な問題
・「不況時に国債を買う」と言う教科書レベルの表現が、
  厳密に考えると曖昧(いつも買ってるぞ!)
日銀や本石町さんは先に○を考えるからとまどうので、◎を理解されてないわけではない。・・・「日銀執行部に踏み絵」こんなテスト、面白いとは全く思えません。やってみてほしい政治家は何人かいますけれど。
Commented by 非日銀マン at 2008-02-05 12:54 x
○ばかり言い訳して、◎をやらないのを、FACAT編集長は「日銀病」といっているようですよ。
Commented by パットメセニー at 2008-02-05 13:35 x
FACTA 読みましたよ・・・
麻雀ネタで茶化しているお前が言うなとつっこまれそうですが

>武藤氏が何としても総裁になりたいなら、その踏み絵を踏まされる公算大である。彼がめでたく総裁になれたら、その条件(利下げもしくは金融緩和)を呑んだあかしと見たい

あなたも何かに感染しているのでは・・・・
九州の警察みたいに挙げられないようご注意下さい

思えば2006年の量的緩和解除のころから、先を急ぐ日銀に対し、本石町さんの「警告」は発信されてきました

その間、日銀病に最も感染していたのは、この人が元所属していた新聞社でしょうに
(8月14日の日銀の資金吸収を見て、利上げシグナル!という人までいましたからねえ)

Commented by 通行人 at 2008-02-05 16:59 x
マネーサプライとの相関性が崩れて金融政策が無効化されつつある
んなら、それはそれで、とても大きな経済学上のトピックだよね。
しかも、実務やってるなら、崩れつつある相関性に対して、どのような
手を打っているのかが問われるわけで。できない言い訳ばっかりする
人は、民間企業ならとっくの昔に飛ばされてるかな。
まあ、この辺は日銀の中の人より、むしろ日銀応援団と目される学者
さんたちの過去の発言が、批判の元だけど。

何かにつけてFEDと比較されて頭にきている人も多いだろうけど、
こういう所の機動性の違いはやっぱりある。どちらも長所と短所を
もっていて、別スレでもあったように現場は日銀、トップはFEDみ
たいな評価はされているわけ。決して全部駄目ってわけじゃないん
だから、そこんところを真摯に受けとめてもらえると嬉しいな。
Commented by bank.of.japan at 2008-02-05 19:52 x
元IB現PBさん、どうもです。全体構図はご指摘の通りです。踏み絵のテストも、日銀企画参謀は、うまく想定問答作りますから、あまり踏み絵にはならないかもしれません。ともあれ、注目されたことで、金融政策に興味を抱く人が増えるのであれば、幸いであると思っております。

非日銀マンさん、どうもです。説明=言い訳、この辺は価値観の違いなのでしょうが、そう見えるのでしょうね。

パットメセニーさん、どうもです。私のスタンスを説明していただき、ありがとうございます。オペレーションレベルの説明と、政策判断の評価は切り分けているつもりです。それと、確かに某社ではオペに反応する風潮がありますね。細かく見ている証拠でもありますが。

通行人さん、どうもです。「現場は日銀、トップはFOMC」は最強の組み合わせ、っていうのは、日銀関係者にはかなりビビッドに響くみたいですよ。マネーサプライの相関性が学会でどう受け止められているのか、むしろ知りたいところです。これもいろいろ議論あるのかもしれませんが。
Commented by 通行人 at 2008-02-06 00:40 x
パットメセニーさん
>その間、日銀病に最も感染していたのは、この人が元所属していた新聞社でしょうに
「その人」が元所属していた新聞社の批判をしても、「その人」とは無関係でしょう。人と組織を混同して批判しないほうがいいでしょう。
Commented by 通行人2 at 2008-02-06 03:13 x
>現場は日銀、トップはFED
現場がよくても、トップがダメなら、結局ダメですね。
それと現場がいいといっても、うまい金融政策ができるわけでなく、日本経済はよくならず、なんの慰めにもならないでしょう。
現場のよしあしは致命傷にならないけど、トップのよしあしは決定的ですね。
Commented by 通行人2 at 2008-02-06 03:16 x
>K大生さん、どうもです。あいにく、見てませんでした。残念。取り上げられた経緯が興味深いです。

日本は政策の「イロハ」の「イ」ができていない例として取り上げられていました。
Commented by 非日銀マン at 2008-02-06 11:39 x
>Commented by 元IB現PB at 2008-02-05 09:06
>日銀や本石町さんは先に○を考えるからとまどうので、◎を理解されてないわけではない。

先に○を考えてもいいけど、◎をとまどわずに実行しなければいけない。
◎を実行できないから、竹中先生から「政策のイロハのイ」ができていないといわれるのです。

今朝のドラめもんブログでも、「日銀病に感染した」とおぼしき意味不明が書かれていたが、要するに答えは③であって、実際び政策がそれと違っていれば、高校の教科書レベルこともわからないのか、と批判されるのは当然でしょう。
まあ、センタ問題が不適切であれば問題は別だが、どうもそうではないなら、今朝のドラめもんがおかしいとうことですな。
金融政策と金融調節話の混同、これは日銀病の感染させるための常套手段で、見事に感染したサンプルを見つけてしまいました。
金融調節に詳しい実務家は金融政策の話をしないほうが無難でしょう。
これが日銀病にかからないためのワクチンです。

Commented by 元IB現PB at 2008-02-06 12:53 x
非日銀マン さん
>実際び政策がそれと違っていれば

?日銀が最近意図的に売り越した、なんて事実があるんですか?

>まあ、センタ問題が不適切であれば問題は別だが、どうもそうではないなら、今朝のドラめもんがおかしいとうことですな。

 この出題は「中央銀行が必ず行うべき政策」を語ってんじゃなくて、
「(中央銀行が取りうる政策の選択として、以下の選択肢の中で)最も適当なもの」と言ってますんで・・・仮に3の選択肢を代えて「不況期に公定歩合を下げる」って選択肢があったら、当然それが正解なのですが(しかもワタシは不適切な問題とは全く思いません)、だからと言って「公定歩合を下げない日銀はケシカラン」ってことにはならないはずかと。
 ドラめもんさんは誰にでもわかるよう丁寧に、かつ中立的に解説されてると思いますけどね・・・
Commented by 非日銀マン at 2008-02-06 19:47 x
元IB現PBさん

現状の事実認識から違いますね。そこだけコメントします。

>?日銀が最近意図的に売り越した、なんて事実があるんですか?

あります。商売に無関係な統計の話ですが、
最近2年間で、日銀保有国債は28兆円減少し、当座預金は23兆円減少しています。
(日銀サイトから簡単に確認できます)
これは日銀が最近意図的に、国債を売り越し、通貨供給量を減少させたといえますね。

この事実からいえば、センター試験の選択肢で、日銀は①を実行して、③を行わなかった。だから、日銀が最近の行動を「正しい」と思えば、選択肢は①になるでしょう。
でも、センター試験の解答は③です。つまり、センター試験が正しいのか、日銀の実際の行動が正しいのか。
これで説明になっていませんか?

上の説明がわからずに、いろいろと「説明」(普通のことばでいえば、言い訳)するの
を「日銀病に感染」というのでしょう。
Commented by bank.of.japan at 2008-02-06 20:35
通行人2さん、どうもです。トップの良し悪しが決定的というのはその通りだと思います。テレビの件、状況分りました。

非日銀マンさん、どうもです。一つだけ指摘させていただくなら、金融調節と金融政策を切り分けて話をしないと、日銀マン(事務方)との対話は成立しないです。あと、現実の政策論として主張されているのは、国債買い入れを増額して量的緩和をやれ、ということでしょうか?
Commented by 元IB現PB at 2008-02-06 23:01 x
非日銀マン さん、
お申し越しの「事実」は知ってます。量的緩和が解除された時期だから当然だと認識してます。(技術的には、当座預金の減少は当然として、 日銀保有国債の量についてはいろいろノイズがあって、 単純に日銀保有国債量がオペの方向に連動するとは 実は限らないこと、それこそ教科書の通りです)ただし、この時点では日銀は「不況期」と認識していなかったと理解してますので、
>日銀は①を実行して、③を行わなかった。でも、センター試験の解答は>③です。つまり、センター試験が正しいのか、日銀の実際の行動が正し>いのか。これで説明になっていませんか?
なってません。過去2年、日銀は失われた10年からの「不況期」を脱したと認識して①を行ったのでしょうから。私がお尋ねした「最近」は、ずっともっと最近のことです。非日銀マン さんのおっしゃる日銀批判が、
A・日銀が「不況期」と認識すべき時期を間違っていた
B・日銀は不況期の政策目標として「マネーベースか金利か」の選択を誤っている
のどちらであるかが理解できれば、もう少し議論できるのですけど。
Commented by 非日銀マン at 2008-02-06 23:52 x
本石町日記さん
デフレの時に、マネーを減少させたという大チョンボ(高校教科書を知らなかった?)をしたのですからね。このチョンボなかりせば、今の株価は1800円くらいでしょうから、国民の損失は大きかったと思います。
今から日銀ができる罪滅ぼしは、まず金利をさげて、それでもダメなら、量的緩和でしょうね。
Commented by 非日銀マン at 2008-02-06 23:56 x
>お申し越しの「事実」は知ってます。量的緩和が解除された時期だから当然だと認識してます。

量的緩和解除はデフレの時にマネーを減少させたという大チョンボです。
それこそ竹中先生に日銀は「政策のイロハのイ」も知らないと指摘されても言い訳できないでしょう。
Commented by 非日銀マン at 2008-02-07 00:00 x
Commented by 非日銀マン at 2008-02-06
1800円→18000円
Commented by 非日銀マン at 2008-02-06 23:56
は元IB現PB 向けです。
Commented by 非日銀マン at 2008-02-07 00:01 x
Commented by 非日銀マン at 2008-02-06 23:56
は元IB現PB 向けです。 →元IB現PB さん向けです。
Commented by bank.of.japan at 2008-02-07 01:12 x
非日銀マンさん、どうもです。私は、量的緩和がマクロ経済に与える効果に懐疑的な立場ですが、結果責任を負う立場にある以上、その解除には慎重であるべき、というスタンスを取っていたつもりです。ともあれ、現行政策判断の是非とは別に、中央銀行が一般的に行っている政策(&それを実現させるオペ)をどう説明すればよいかは別途整理したいと思います。日銀は教科書を知らなかったというより判断を間違えた(可能性が高い)というのが実態ではないかと思います。罪滅ぼしの金融政策というのは言葉の綾だと思いますが、景気が悪くなると判断すれば利下げし、(私としてはパフォーマンスとは思いますが、必要なら)量的緩和やればよいと思います。
Commented by 非日銀マン at 2008-02-07 01:48 x
本石町日記さん

>日銀は教科書を知らなかったというより判断を間違えた

事実は「デフレの時にマネーを減少させた」ですから、ロジカルには
(1)デフレの時にデフレでないと間違えた、
(2)教科書を知らなかった
のどちらかでしょう。
私にとって(1)か(2)は目くそ鼻くそですから、本石町日記さんが、(2)でなく(1)であるというなら、それでいいと思います。
Commented by 飛車q at 2008-02-07 03:50 x
(1)’デフレのときに、将来のインフレを予測して間違えた(対応を急ぎすぎた)
というのもありますね。日銀は日本経済に対して重大な責務を負っているので、間違って欲しくないです。自覚あるのかなぁ。

というか、何回同じ間違いをすれば気が済むんだよ!と思っていたりします。これだけ間違え続けられると、判断に何がしかの余計な願望が紛れ込んでいるとか、組織統治が狂っていて、出世のためなどの個人的インセンティブが判断をゆがめているんじゃないかとか、外野から余計な勘繰りをしたくなって仕方がありません。
Commented by 通行人2 at 2008-02-07 07:32 x
苺掲示板で、ドラエモンさんの書き込みです。
この方は、元市場関係者ですが、現在は経済学者です。

本石町日記とかドラめもんの書いてるのは、いわゆる金融調節の話ね。

彼らは知ってや知らずや不明なれど、政策金利(日本では翌日物無担保コール金利、アメリカではFF金利)は、ハイパワードマネーの需給均衡点で決定される。だから、ハイパワードマネーを増やせばコールレートは低下する。これはガチの事実であり、これを否定するならトンデモは確定と言って過言ではない。問題は、二つ。

(1)コールレートの水準は政策決定会合で決められるわけで、金融市場局?がやることは、時々刻々と変化するハイパワードマネーの需要曲線の位置を見計らってインターバンク市場に資金を追加供給したり引き上げたりする「金融調節」を行って、結果的にコールレートを誘導目標に張りつけること。このうち根雪みたいな部分は毎月の輪番オペで一定額の長期国債の買い入れで処理し、細かいところはいろんなものの売買で処理している。だから、いくら長期国債の買入額を増やしても、それによってコールレートが低下してしまうなら、別の物を売って吸収してしまうわけ。
Commented by 通行人2 at 2008-02-07 07:33 x
だから、本石町日記やドラもめんの言うのは、ある意味正しい。そして、埋蔵金を国債買入に回しても、それがコールレート低下を招く以上、結局は日銀による売りオペを引きおこし、結局は相殺されてしまう。これ、為替介入の不胎化と全く同じメカニズム。つまり、「コールレートを引き下げるためには国債の買入(増額)は有効」だが、「コールレートを所与とするなら国債買入は無意味」なわけ。ただし、ゼロ金利の場合は国債買入は豚積みを増やすので、それが持つ期待経路経由のいくばくかの効果は期待できる。また、豚積みを増額している状態で為替市場で円売り介入すれば、為替レートに強い影響を与えることができる。

(2)で、本石町日記やドラめもんは、名目短期金利の上げ下げを金融政策と定義している。確かに、決定会合が指示するのは名目金利の誘導水準だ。しかし、経済学的に意味のある金利は基本的には(期待)実質金利つまり名目金利マイナス期待インフレ率。だから、デフレが強まる状況で名目金利を一定に維持するなら、金融引き締めを行っていることになる。
Commented by 通行人2 at 2008-02-07 07:34 x
また、この金利はリスクフリー金利だが、民間経済活動に影響するのは、それにリスクプレミアムを足したものであるから、金融市場の不安定化と株価下落でリスクプレミアムは上昇しているとすると、たとえ期待インフレ率が一定であっても、名目金利を一定に維持することは金融引き締めを意味する。

で、センター試験の話に戻ると、政策金利が市場の需給均衡で決まるということを認めるのか否かという問題に行き着く。経済学でも高校の教科書でもw、市場価格であるコール金利はハイパワードマネー市場の需給均衡で決まると考える。だから、ハイパワードマネーの供給の拡大を意味するものが金融緩和。その意味では、あの問題はわずかに「問題あり」かもしれないが、「金融政策とは日銀のコール金利誘導水準の上下であり、量なんて無関係」という「市場関係者」の認識はX。
Commented by 学と at 2008-02-07 09:31 x
本石町日記さん
更新お疲れ様です。
>量的緩和がマクロ経済に与える効果に懐疑的な立場
通行人2さんの書き込みにあるように、「金融政策とは日銀の(名目)コール金利誘導水準の上下」と思っていると、量的緩和の効果は見えません。これまでの研究では、量的緩和は金利換算して0.5-1%の引き下げになります。
Commented by luke at 2008-02-07 11:44 x
ドラエモンさんの苺での書き込みはつまり「『名目金利一定なら、緩和も引き締めもしていない』と考えるのは大間違い」ということですね。
Commented by 学と at 2008-02-07 13:01 x
ドラエモンさんの書き込みは経済学その他ではあたり前の理解ですが、本石町日記さんが
>中央銀行が一般的に行っている政策(&それを実現させるオペ)をどう説明すればよいかは別途整理したいと思います。
というので、どのように説明されるのか期待します。
Commented by 通りすがり at 2008-02-07 14:10 x
中央銀行の一つである日本銀行が①を行った事実があるなら、特殊な事情で行われたといえども、正解は①でもよいし、一般的な意味で③も正解でしょう。要するにこの問題はおかしいという結論に至ると思います。
センター試験なのだから教科書的に解かなければいけないという方法論は論外で、それならノーベル経済学者の言うことは正しいこととして鵜呑みすることになります。この点については、金融に携わる者は肝に銘じているはずですが。それともまだ気がつかれない方が多いのでしょうか?
Commented by 通行人 at 2008-02-07 15:17 x
日銀の行ったとおりに世界中の教科書を書き直せというわけですね。
また「日銀病感染者」があらわれました。かなりの重症患者です。
Commented by 飛車 at 2008-02-07 16:42 x
>>通りすがりさん
出題は「適切なものを選べ」となっています。
「やってる事を選べ」ではありません。

つまり、適切ではない事をやっちゃったのではないでしょうかというのが、
このエントリーが、ここまで盛り上がっている理由だと思います。
Commented by PK at 2008-02-07 17:02 x
現在の日銀は、もし金利引き上げをするとしたら、何%ぐらいまで可能なんでしょうか?100%までできる?それとも50%?20%?
Commented by bank.of.japan at 2008-02-07 20:19
学とさん、どうもです。その研究は、時間軸を含む量的緩和の効果を検証したものでしょうか。中長期金利の低下を促した分ですかね。「日銀病」と言われるかもしれませんが、折を見て説明を試みたいと思います。

PKさん、どうもです。実現可能性としてどこまで利上げできるかは何とも言えないですね。金利100%に誘導するオペが市場で成立するかどうか…。
Commented by ただの銀行員 at 2008-02-08 00:14 x
>高校の教科書レベルこともわからないのか、と批判されるのは当然
>でしょう。
確かに勉強していく順番としてはそうなんでしょうが、
学問をグレイドダウンして作ったのが高校の教科書である以上、
批判のベンチマークとしては逆では。
IS-LMにしても大学や公務員試験レベルでは尊重されるものの、
国立の経済学の大学院レベルでは、もはや相手にされるものではない
以上、議論のものさしがめちゃくちゃになっているような気がします。
また、経済学を引き合いに出すにしても、パラダイムとしてのモデルの
部分(金利、マネーサプライ)で語られるべきで、個別のオペは政策手
段の実例部分にすぎず、教科書の書かれた時期によって変動し得る部
分である以上、経済学の根幹にかかる部分であるかのように語るのは
おかしいのではないでしょうか。
時期的に現実の政策手段と整合的でないところがあるとすれば、
昔の教科書の実例をそのまま出題してしまったという意味で、
やはり問題のある出題だったと言えるのでは。
Commented by 学と at 2008-02-08 01:45 x
本石町日記さん
FRBでも日銀でも研究していますから、お聞きになればいかがでしょうか?

ただの銀行員さん
>国立の経済学の大学院レベルでは、もはや相手にされるものではない
これは、IS-LMがあやまりということではなりません。前提条件がきついという程度で、その条件なら正しいです。
ニュートン力学がその後の相対論がでてきても、日常では正しいとおなじようなものです。
実際大学院やその上のレベルでも、IS-LMをちょっと修正すれば使えることが知られています。
まして、大学入試レベルなら、IS-LMでも最新理論でも答えは同じです。
ときどき学者は自分のやっていることを大げさに書くので、それを読んだ初心者がIS-LMは全面否定されたと誤解するのですが、IS-LMは多くの場合で有効です。
Commented by とおりすがり at 2008-02-08 02:52 x
>センター試験なのだから教科書的に解かなければいけないという方法論は論外で、それならノーベル経済学者の言うことは正しいこととして鵜呑みすることになります。

このかたは、
①これまでのノーベル賞受賞者をはるかに凌駕する大天才

②高校レベル以下の・・・(よくいるんだよな歴史を変える新理論出したとか)
でもって、①の確率は100億万分の1、②の確率は・・・
Commented by ただの銀行員 at 2008-02-17 00:29 x
蒸し返すようで申しわけありませんが、IS-LMについては比較静学上の概念であり、相関関係は分析できるものの因果関係については後講釈にすぎません。さらに、現在の中銀理論の多くは、インフレターゲットにせよ、時間軸にせよ、動学に基づいた分析です。現在では制御工学にたとえてもいいと思います。つまり、飛行機の自動操縦でいえば、目的地までのデータをもとにして現在の制御すべきパラメータを決めるための分析技術といえるでしょう。台風の進路予測にたとえれば、(インフレターゲテ
ィングのファンチャートは予報円にたとえることができると思いますが)
、現在位置によって進路は刻々と変わりうることになります。当初の予
想値を墨守したのでは逆に進路を見誤ることになるし、被害は膨大な
ものとなるでしょう。そういう意味でいえば、日銀が利上げを躊躇してい
た際に、足元のデータを基に政策を再検討することについて「バックワ
ードルッキングではないか」という茶々が、本石町さんの部下の方と思
われる方や銀行のアナリストと称する人々から入っていましたが、動
学的な理解でいえば筋違いではないだろうかと思う次第です。
Commented by luke at 2008-02-19 19:35 x
よくわかりませんが、日銀は「動学に基づいた」判断をしたのであって、「不況期には緩和」などという素朴な理論より正しい判断であったとおっしゃりたいのでしょうか。

しかし、だからといって
・「不況期には緩和」という原則が(すくなくとも高校レベルでは)間違っているということにはなりません。高校で動学を教えるべき、とおっしゃる?
・日銀の判断が「動学に基づいた」高度なものとはどうも思えません。根拠があればご教示願います。
・日銀の「高度な」判断が素朴な理論より正しかったとはどうも思えません。かねてからずっと緩和不足を批判していた「素朴な」人たちの方が正しかったように思えます。
Commented by 学と at 2008-02-21 10:43 x
ただの銀行員さん

動学に基づいた分析をごらんになったことがありますか?
結論としていえば、IS-LMとそっくりですよ。
制御工学をご存じであれば、そのたとえでいいますが、今の日銀は、インフレ率ゼロ以下で制御しています。つまり、インフレ率がプラスになれば、すぐ引締め、ゼロ以下になっても放置。
これは、観測されるデータにバイアスがあるので、間違いです。
それに、レンジになっていないという点でも間違いです。
デフレになるとマイルドインフレより不味いこと、上方バイアスはたぶん1%くらいであることを考慮すれば、動学的にはインフレ率1~3%で制御すべきなのですが、日銀はこれをやっていませんね。

ということは、日銀は高校レベルの話もやっていない、ましては動学的な話もやっていない。
動学的なんて高尚な話の前に、高校レベルをやってくれというところでしょう。
Commented by とおりすがり at 2008-02-21 12:22 x
>ただの銀行員さん

海外の中央銀行総裁は、博士号をもっているのが常識です。G7で日本とフランスだけでしょう。
しかも、我が中央銀行総裁はT大法学部学士ですよね。
動学なんてわかるはずないですよ。
上司がわからないものを部下が一生懸命やるはずないですよ。
日銀の若い人の中には、もちろん博士号をもっている人もいますが、上司がわからなければ、その能力も生かすことができないでしょう。
Commented by 通行人 at 2008-02-21 17:03 x
IS-LMも、ニュートン力学も、現実社会の観察から得られた事を単純な仮定でモデル化したもの。モデルから演繹的に導き出される予想が現実と合っている間はそれで十分使える。観測からズレた現象が現れると、モデルは修正され、たまにもっと本質に近い仮説からまったく別のモデルが作られる。それでも、以前のモデルは「ある特殊なケースでの近似式」となる。
IS-LMの場合、もともとが労働市場で不均衡が発生する事を前提とした均衡型モデルなので、労働市場の不均衡がなぜ発生するのかは分析できない。また式が単純で演繹的予想が出尽くし、研究対象として面白くない。動学的分析が求められる理由はそこにある。よって動学的分析であっても、労働市場不均衡下で得られる予測は基本的にIS-LMと同じになる。
相対性理論と量子論が主流の現代にあっても、中学生・高校生はニュートン力学を学ぶし、社会で生きる教養としてはそれで十分だと思う。

問題は、政策決定を行う政策委員のうちの何人かは、動学的分析どころかIS-LMすらわかっていない可能性がある事。「センター試験なら落第」という指摘が、この問題の本質を鋭く突いていると思う。
Commented by 通行人2 at 2008-02-21 18:07 x
100get
日銀は「センター試験なら落第」ということでもういいですね。
Commented by bank.of.japan at 2008-02-21 18:27 x
100ゲットおめでとうございます、通行人2さん。日銀でも狙っていた向きがちらほらいたようです。
 正確には「センター試験には受かるけど、この設問に関しては意味が分らない」でしょうか。
Commented by とおりすがり at 2008-02-22 01:19 x
本石町日記さん

日銀病が・・・orz
Commented at 2008-04-04 06:11 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by bank.of.japan at 2008-04-04 23:24
非公開さん、どうもです。了解です。今後ともよろしくお願いします。
Commented by at 2008-05-19 14:34 x
「さらば財務省」にて取り上げられていますね。
Commented by bank.of.japan at 2008-05-19 18:12 x
ささん、どうもです。光栄に思っております。
Commented by DVD at 2008-06-04 08:36 x
高校生レベルの国語力の問題でしょう。
中央銀行が行うと考えられる『政策』はハイパワードマネーの供給量や金利誘導水準の決定であり、買いオペはその政策を達成するための、日々の実際の業務の『手段』の一つに過ぎない。
オペと言うくらいで、「操作」すること自体が政策のはずは無く、政策の実現手段として存在する。
だから買いオペを「政策」として選択させるセンター試験の問題は、経済学云々以前の高校生レベルの国語の次元で誤っており、問題製作者(及び擁護者)は高校生レベル以下の国語力と言う事。
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