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雨男、晴男のジンクス=日銀人事の深読み
 旅行やスポーツが雨で台無しになるとき、必ずある人(男or女)がメンバーにいる。そのとき、その人は雨男(女)と呼ばれるであろう。逆なら晴男(女)だろうか。景気の良し悪しに例えるなら、好況男に不況男、または回復男に後退男といった感じであろうか。
 7月は日銀人事の大異動期で、今年はローテーションがやや長期化していたツケもあってか、かなり広範な異動となった感が強い。いろいろな異動があった中で、ちょっと面白い話を聞いた。経済分析に関わりの深い某局の某ポストで異動があったが、前任者は先の例えで好況男、後任は逆とみなされているようだ。過去の景気循環と人事異動のパターンが不幸にして重なったのか、前任・後任をめぐるこぼれ話である。
 ところが、私の見るところ、似たようなケースは他局でもみられる。金融政策に関わりの深い某局方面は大分前のエントリーで紹介したように、滅多に見られない惑星直列型である。超快晴か、超雷雨か。気になる人事ジンクスである。また、金融市場に関わりの深い某局方面では、荒れると困るマーケットの担当に嵐を呼びそうな方が着任されている。
 以上を総合すると、景気、金融政策、マーケットと三拍子そろった方面において、雨男(or女)が降臨してきたように思えて仕方がない。ジンクス的な分析はまったく合理的ではないが、心情的には大変気になるものである。企画の諸君、幸運を祈りたまえ。私はテルテル坊主を用意したい。
 みなさんはこのジンクス、信じますか?

ps 日銀人事に見える不吉なジンクスは、総裁の災難に集約されたと解釈すれば、景気はOKかもしれない。

ブードゥーアナリシスの巻でした。
by bank.of.japan | 2006-07-29 01:05 | 日銀 | Comments(2)
Commented by とおりすがり at 2006-07-30 18:34 x
景気循環からみれば、戦後最長になったとしても、今回で異動した人は、すぐ変わらない限りほとんど雨といわれてもしかたないでしょう。
永遠に好景気のはずなどないですから。
Commented by bank.of.japan at 2006-07-31 13:48 x
とおりすがりさん、どうもです。ご指摘のように「景気循環」と言う以上、永遠に続く回復はないです。従って、いざなぎ超えともなった回復局面ですので、今後は時の経過と共に下降リスクが高まる恐れがあります。下降局面が踊り場で済めば「曇男(女)」といったところでしょうか(笑)。
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