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ただのインサイダー容疑とは思いたくない=村上代表の逮捕
 村上ファンドの村上代表が地検特捜部に逮捕された。容疑はインサイダー取引とされている。ライブドア事件以降、私が抱き続けた疑問は「なぜ地検特捜部が」ということだ。粉飾決算やインサイダー取引はもちろん処罰されるべきだ。ただ、それらの容疑だけで重大犯罪を摘発する地検が動いたと理解するのは難しい。一罰百戒だとするなら、儲け過ぎていたから、目立ち過ぎていたから、ということだろうか。だったら、目立たないよう、マスコミにも注目されないよう、儲け過ぎたらわざと損を出して調整すればいい、というインセンティブが働きそうだ。額に汗して働いていないから? 投資は精神的に苦しいと思う。知り合いのディーラーの話を聞くと、私には出来そうもない。
 しばらく前、某新聞の夕刊を読んでいたら、証券取引等監視委員会の幹部が検察首脳を前に「株式など発行市場の自己規律がない。それがライブドアのメチャクチャを許した原因なんだ」と熱っぽく語った、との一文を目にした。不思議に思った。では、ベンチャー支援で上場審査が甘いルールを作った責任はどうなるのか、権限の弱い証券取引等監視委員会は今のままでいいのか。ルール改正も日本版SECの強化も時間がかかるから、一時的に検察の力を頼りたい、という話なら分かる。でなければ、この幹部は自己否定しているように見える。
 やはり裏があるのだろうと思う。ぐっちーさんはブラックマネーの存在を挙げていた。そういうことなら納得がいく。マスコミ報道の上っ面だけでは、この国の金融が発達するとはちょっと思いにくい…。
by bank.of.japan | 2006-06-05 21:47 | マーケット | Comments(0)
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