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総裁会見より=「私はそういう目で将来を見たい」
福井総裁の会見より。郵政法案の否決で公的部門の改革が遅れる懸念などについての見解は以下の通り。

 今後の政治情勢の展開は我々には予期できないが、どういう展開になろうと、我々日本国民には過去10年間の構造改革の苦しみとその意味合いはきちんと沈殿(蓄積)してきており、これからの国民の投票行動とか、新しい民主主義の形成プロセスの過程で、その経験は必ず生きてくる、と私は個人的には信じている。従って、短期的に見て多少時間の前後はあるにしても、長い目で見て公的部門の構造改革の進展と日本経済における民間部門のさらなる活力の向上は、恐らく平仄の合う形で進んでいくのではないか、と私はそういう目で将来を見たい、と思っている

 非常に長い目で見て公的部門の構造改革が民間部門の努力と平仄が合ってくること、それが(わが国経済にとっての)生命線であると(かねて)申し上げている。そのことは私だけでなく、日本経済の中で真剣に努力している一人一人のみなさんは、過去10年以上の苦しみの過程の中から、その蓄積を十分引き出せる材料をいっぱい持っている、ということを申し上げている。
by bank.of.japan | 2005-08-09 18:41 | 日銀 | Comments(0)
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