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人民元切り上げ→円高→介入→調節楽になる
 昨夜、日銀関係者も交えた飲み会の最中に人民元切り上げの報。ドタバタさせられた。ちょうど中国の話が出たところであり、タイミング良過ぎの感あり。
 マクロ的な解説はいろいろ報じられているので、ここでは私のカバー範囲での考察にとどめたい。マネーマーケットへの影響は基本的には為替ルート経由であろうか。追加切り上げ観測が継続し、そのあおりで円高が進行(なぜ円高になるかの理屈は良く分からない。同じアジア、大量介入するなど似た者同士だから?)。財務省が介入すれば、日銀の資金供給オペはとりあえずは楽になりそう(ならすとFB発行で資金は吸収されるが…)。
 ただ、介入やればやるほど円は自由変動を標榜しながらも管理フロートに近くなり、「人民円」みたいになるのかなあ。結果的に、仮に中国の外貨準備のドル保有が減ると、日本は介入を通じてその分を引き受けることになる。ドル保有諸国=対米融資団における、ある種のメーン寄せのようなことが起きるのだろう。
 なお、日本の外貨準備(843,537百万ドル、6月末)は発行銀行券(約73兆円、7月20日現在)を軽く上回っている。カレンシーボードみたいである。ドル化したらいい、と思ってしまうのだが…。
そうすると、
日銀→TOKYO連銀(電話すると、「This is TOKYO FED, may I help you?」)→FOMCへの出席可能?→FED派幹部ら歓喜、という構図が浮かぶ。大半の日銀マンは憮然とするだろうが、少なくとも一人は喜ぶのではないかと私はみている。
by bank.of.japan | 2005-07-22 18:47 | 日銀 | Comments(0)
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