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来週は現状維持=最近、静かな日銀
 来週の金融政策決定会合。現状維持であろう。一時期の減額騒動(本当に減らそうとしていたのか、私は今でも分からないのだが…)は鎮静化。最近の日銀は静かなものである。減額しようとして相当に消耗したのだろうか。減らしたいという欲求は分からぬでもないが、量的緩和の本質は、効果があろうがなかろうが、物価が上がるまで残高目標も含めて今の形を突っ張って続けるしかない、と思う。
 某委員は、残高目標の維持が自己目的化することを懸念していたが、日銀にとっての量的緩和は最初の時点から「形式主義」だったのだから、残高維持は目的そのものであると思う次第だ。だって、効果のごった煮の量的緩和を各効果に応じて因数分解するのは不能であり、企画エリートの諸君も「そのアプローチを取ると負けるんだよな」と認めている。
 当面、残高維持は容易だし、しばらくゆっくりしようではないか。人事も大詰めのようだし。「たかが“なお書き”」と言い張った方に、私は「されど“なお書き”」と反論したが、人事については日銀マンの大半が「たかが人事ではなく、されど人事である」と同意するのではないか。
by bank.of.japan | 2005-06-10 19:07 | 日銀 | Comments(2)
Commented by …みたいな。 at 2005-06-10 19:54 x
しかし、今日の短国買入オペの札割れは、一瞬驚きました。でもそれも、勘繰ろうと思えば勘繰れるところはあるようで。
短観次第では議論再燃なんですかね。
Commented by bank.of.japan at 2005-06-10 20:27 x
日銀の説明では、減額の思惑がある方がオペは入りやすく、減額はないとの思惑が強まるほどオペは入りにくいという側面があるようです。現状、減額論は払しょくされていますが、状況次第ですかねえ。それから替え歌、多謝です。重ねて御礼申し上げます。
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