来週の金融政策決定会合。現状維持であろう。一時期の減額騒動(本当に減らそうとしていたのか、私は今でも分からないのだが…)は鎮静化。最近の日銀は静かなものである。減額しようとして相当に消耗したのだろうか。減らしたいという欲求は分からぬでもないが、量的緩和の本質は、効果があろうがなかろうが、物価が上がるまで残高目標も含めて今の形を突っ張って続けるしかない、と思う。
某委員は、残高目標の維持が自己目的化することを懸念していたが、日銀にとっての量的緩和は最初の時点から「形式主義」だったのだから、残高維持は目的そのものであると思う次第だ。だって、効果のごった煮の量的緩和を各効果に応じて因数分解するのは不能であり、企画エリートの諸君も「そのアプローチを取ると負けるんだよな」と認めている。 当面、残高維持は容易だし、しばらくゆっくりしようではないか。人事も大詰めのようだし。「たかが“なお書き”」と言い張った方に、私は「されど“なお書き”」と反論したが、人事については日銀マンの大半が「たかが人事ではなく、されど人事である」と同意するのではないか。
by bank.of.japan
| 2005-06-10 19:07
| 日銀
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