人気ブログランキング | 話題のタグを見る
短期国債(FB)、ゼロ金利入札の考察=両替的行為の動機
 前日のFB入札はゼロ金利。割引がない割引債を買うのは、人件費や事務費を考えると逆ザヤであり、「レレレのレー」さんが指摘するように背任行為のように見える。経済行為としては、現金100万を現金100万円で買うのにちかく、“入札”というより“両替”と言った方がいい。都銀の方と両替的入札になった理由を考察してみた。

①まだ円資金をマイナス金利で調達できる外銀がいて入札した
②業者が入札実績狙いを図った
③バランスシートのお化粧

 ①はマイナス金利をもたらすジャパンプレミアムがかなり解消されており、積極応札する外銀がいるのか疑問②これはアリかもしれないが、事実はわからない③日銀当座預金は銀行B/S上は資産項目の一つ。そこに資金をたくさん置いておくのは、銀行が銀行に預金(しかも無利息)しているようで見栄えが悪いのは確か。国債に移しとけば“運用”しているようには見える。ただ、こうしたお化粧のインセンティブは「決算期が近いときに起きやすい」のだそうだ。
 ゼロ金利入札の根本的な要因が金余りなのは間違いないが、上に挙げた以外の理由が思い当たる方がいらっしゃればご意見を。
by bank.of.japan | 2005-04-14 15:13 | マーケット | Comments(5)
Commented by H251YYY at 2005-04-14 16:21 x
昨日は①はなく、殆ど②と③だと思います。特に②は、昨秋から始まったPD制度の弊害だと思っています。
Commented by bank.of.japan at 2005-04-14 17:56 x
国債管理政策の効果(弊害)は絶大ですね。短期ゾーンは金利をゼロに押し込め、長期ゾーンは入札好調、そして崩れる、というシーソー現象ですか。
Commented by 一発逆転 at 2005-04-14 22:15 x
①100円未満で札を目一杯差しても落とせる金額はほんの僅か。したがって、それなりの量を落として需要に応えるには、業者としては100円丁度の札もまぶす必要がある。昨日の入札では、その手の札が入りすぎて入札金額を超えてしまったので、全額100円での落札となった。要は落とした側にとってはある種の事故のようなものかも。

②日銀と銀行は持ちつ持たれつの関係。むしろ、今は関係が逆転しているかも。つまり、銀行はオペに応じることで日銀に恩を売れる。なぜなら、単に当預にブタ積みしておくだけでは、日銀の調節担当者もいつ引き出されるか不安で気が気でなく、不安で眠れない夜を過ごすことになる。しかし、ターム物の資金供給オペによりブタ積みされた資金なら、期落ち日があらかじめわかっているので担当者としては大いに助かる。銀行側は、日銀に恩を売るには、取り敢えず手持ちの短国やFBを沢山欲しい。たとえ、コスト割れしてでも。。。 

でも、これって何か狂ってません?
Commented by ラスト何マイル? at 2005-04-16 23:11 x
本石町日記さん、このコメントの後段は趣旨が分かりかねますし、politically incorrectではないかと思いますよ。
Commented by bank.of.japan at 2005-04-17 00:43
雑な書き方で、変な内容になってました。妙に誤解されかねないので、削除することにしました。ご指摘、感謝します。
<< クロケットのインタビュー=財政... メディア論(ブログの可能性)=... >>


無料アクセス解析