今週の日銀は話題てんこ盛り。
・すり替え問題の考察⇒券は回収したから事件でないなら、貨幣博物館に展示している一番券をすり替えても犯罪ではない。日銀は経済的損失がないために訴えられない。替えてくれと要求したとき、日銀は何を理由に拒否するのか。価値が高いから、とは言えない。 ・決定会合がやや長引く⇒市場関係者の推測は「水野委員が張り切ったから」。確かに水野氏は話が長い。持ち時間をオーバーした可能性は高い。 ・今週は短国の「売り切り」に長国買い切りの「見送り」⇒市場では輪番減額の懸念やら市場機能復活を狙ったオペではないか、などの思惑が浮上したが、残念ながら政策的な意図は何もない。強いて言えば、足元余剰をならして先々の供給をやりやすくする、という実に悲しい糊代オペだったわけかな。市場機能復活を狙うにしても、量的緩和を維持しながらの状態なら、量的緩和弊害論者の自己満足オペでしかない。遊んでいるだけだ。 ・短期国債の再乗換え問題⇒これはそもそも論として、保有長期債を長期債に乗り換えていたルールを「短国乗り換え、そして現金償還する」というルールに替えたことまでさかのぼって考えないとトンチンカンとなる。銀行券見合いの資産として持つ国債の保有構成をどうするかは、券の特性も考慮する必要がある。券が長期負債なら長期・長期乗り換えでもいいし、無理に短期化する意味は乏しいように思える。日銀としてこの問題は実は正解がないのが実情。再乗換えが財政規律を緩めるとの発想はやや安直であろう。 ・総裁の陳謝⇒頭を下げたとき、日銀幹部らにやや動揺の雰囲気。下げるかどうかははっきりとした筋書きはなく、一緒に頭を下げられなかったのが原因か。ちょっと興味深い。
by bank.of.japan
| 2004-12-17 18:55
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