Summers-san and Bernanke-sama=クルーグマン教授は辛辣だなあ
 バーナンキFRB議長に厳しいクルーグマン教授だが、その辛辣さは嫌味の敬称である「さん」を「様」に格上げして度を増している。さらに、批判の矛先を広げ、今度は「サマーズさん」と相成った。こちらの「The Trap We’re In (Wonkish)」というエントリーである。「流動性の罠」なのに金融財政政策の大拡張をためらう当局への不満がサマーズ&バーナンキコンビに炸裂した格好だ。まあ、いつもの論調なのだが、ポイントは以下の通り。

・インフレ率は下がり、デフレが現実味を帯び、われわれは「流動性の罠」に深く突っ込みそうだ。
・このため、FRBが様子見姿勢にあるのはとても間違いである。
・非伝統的手段は今やれ、今やれ、今やれ(連呼)
・財政ももっとやるべきだった。今やるべきことを十分やらないと、解決はより困難になる
・哀しいのは、政策当局者はこのことを知っていると思われることだ
・だって、FEDは日本を研究したし、サマーズだってそうだろ
・にもかかわらず金融財政政策は力不足じゃないか

で、最後にこう結んでいる。
As I’ve said before, we — and particularly Summers-san and Bernanke-sama – owe the Japanese an apology.


米国の日本化は、心情的にはサマミロ感もないわけではないが、日本の失敗に学んで見事に立ち直った方が日本&世界経済にとってはハッピー。そうなれば、日銀ってやっぱりダメ中銀じゃん、となるのだが、経済が良くなりゃ、そんなの別にいいよね。

でも、FEDの日銀化リスクってかなり高いように思われるのだが…
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by bank.of.japan | 2010-08-31 23:40 | FRB&others | Comments(5)
Commented by かる at 2010-09-01 00:06 x
日銀さんだけで、景気回復はできなかったのは明らかなので、ちっとかわいそうでうね。そんな中で予想通り、TOO SMALL & NoN サプライズな政策発動でしたが、総合的な政策発動でないと、いけないところでBOJだのみ。以外の政策発動は今までの、延長線上でしかない。というかエコポイントとか、子供手当を継続することは追加的なものではないので、ほとんど無意味ですね。という中で懸念されるエコカー減税の廃止は逆に政策発動のマイナス要因であることをわかっていないのです。この分を余って余りある政策発動ださなければ、トータルで下手すりゃ経済減退策でしかないのですね。
とみせかけて、もっとすごいエコ減税とか法人、所得税減税って期待しちゃいますが。大蔵OBが裏にいそうな、民主党さんでは無理か。財政均衡もいいが、ずるずるが一番よくないのですが。
Commented by 傍観者 at 2010-09-01 19:31 x
 長い経済成長とそれに伴う信用拡大とインフレの後には、デフレになるのは必然です。本質的に中央銀行や政府に責任を負わせるのは、潮の満ち引きに抵抗すようなものかと。最低限の決済システムさえ防備していれば良いと思います。
 デフレを罪悪視する社会観しか持ち合わせていないと、誰かを批判していないと気がすまないのではないでしょうか。
Commented by 通行人 at 2010-09-02 01:18 x
経済学は理屈として正しい(かも知れない)けど、現実の社会は政治プロセスの結果、違った答えを選択するのが普通ですからね。それは「現実を受け入れるだけ」の立場の僕たちは承知しておかなければならない事でしょう。クルーグマン氏は、そこに踏み込まずにバーナンキを攻撃しているのが、楽なのか。ちょっと寂しい。もっと、世の中の大半の人が信じているけど実は大嘘という事柄を糞味噌な言葉遣いでけなす感じに戻って欲しいなぁ。
Commented by 通行人 at 2010-09-02 01:20 x
ついでに愚痴。

本日たまたま聞きたくもない、テレビに出てくる経済評論家の講演を聴いてきました。「円高はどうなるのか?」というお題に対して、「アメリカの雇用統計が発表されたら、円高が加速する。なぜなら、FRBが一段の金融緩和をするからだ」とのすばらしい説明をしました。そこで、『なぜ、日本の経済指標の悪化に対して、誰も日銀の金融緩和を予想して円売りをしないのか』と質問してみようかと思ったのですが、空気を読めと怒られそうだったので止めときました。いや、ところどころ「日本の金融緩和は限界だ」ってつぶやいて予防線張っていましたが。

なんか非対象なんだよなぁ。「アメリカ(FRB)ならきっと限界を超えてみせるはずだ」みたいな事を想定しているのに、日本だとできないから入る。しかも、途中、日米金利差が5%もあるような嘘説明で聴衆をごまかそうとしていたし。なぜ、そういう非対象を臆面もなく公衆の面前で披露するのかなぁ。聴いてる客がおかしいと思う事を想定していないのかなぁ。

他にも色々ひどかったですが、まあ、みんなアンケートには、主催者を慮ったコメントを書いているわけですから、正されることは無いのでしょうね。
Commented by karu at 2010-09-05 00:46 x
短期金融市場において残念ながら、3Mと6Mは関係ありません。債券ポートフォリオもってる人での無視です。ハイ。まー両方やってる人は少ないので。
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