先週末からデルタやらの報道でJAL周辺が騒がしく、そういえば民主党の先生が国会でJALへの政府関与を問題視していたなあ、と思ってちょいと調べたら、6月23日、参院・財政金融委員会での峰崎直樹先生だった。質疑はかなり長いので、関心ある方は、議事録を直接ご覧頂きたい。取りあえず先生の質問を中心に簡単に紹介したい。答弁をほとんど飛ばしての紹介ですので、話はつながりません。あしからず。
○峰崎直樹君 この金融危機対応融資というのは何で、これが本当に日本航空に該当するのかどうか。よろしいですか、責任持って、今日は本当は大臣、所管の大臣がよろしいんですが、これはもう大臣、副大臣一体だと思って私はこれは厳しく質問させていただきますのでお答えいただきたいんですが、日本航空は、この金融危機対応融資というものは基準があるはずですけれども、その基準に該当するんですか。 ○峰崎直樹君 いやいや、基準は何なんですかと聞いているんです。今は、ちょっとお話を聞いていると、国際的な金融危機がもたらした金融危機に対して、それの影響を受けた場合は該当する。日本航空はそれに該当するんですかどうですかという、その基準を聞いているんです。今回、そうなんでしょう、金融危機対応融資なんでしょう、それは何なのかと聞いているわけですよ。 ○峰崎直樹君 それではお聞きしますが、この会社に対する経営分析というものは、三大臣が集まられましたけれども、きちんとやられたんですか。 ○峰崎直樹君 そこで、日本航空、これ見てください。もう〇六年七月の強行公募増資、これは大問題だったとここでも大分追及しました。これ、一千四百八十五億円です。そして、〇八年三月期、去年の三月期ですけれども、三月に一千五百三十五億円の優先株による第三者割当ての増資を行って資本増強して、去年の三月にはそこに書いてありますように四千七百十億円まで自己資本がある意味では増強したわけであります。 ところが、〇九年、今年の三月期には純資産は千九百六十七億円まで実は激減していますね。その原因は何なんですか、国交副大臣。 ○峰崎直樹君 二千億円も超えるような大損をこの一年間で実は出してしまったということですわね。これは大問題だと。まあ今日は恐らく株主総会で問題になっているんですが。 これちょっと事前に聞いていませんでしたけど、全日空も同じようにこういうヘッジの損を出しているんですか。局長、もしよければいいですよ、航空局長。 ○政府参考人(前田隆平君) お答え申し上げます。 全日空も同様の燃油に関するヘッジは掛けております。 ○峰崎直樹君 どれだけ損なの。 ○政府参考人(前田隆平君) ちょっと申し訳ありません、金額ちょっと今持ち合わせておりませんが、全日空についても同様の損失というのはある程度計上していると思います。 ○峰崎直樹君 じゃ、金融庁に聞きますが、内藤局長、いわゆるヘッジ会計というのは、こういう損をした場合はどういう扱いになるの。 ○峰崎直樹君 じゃ、内藤さん、何年掛けてこれやれるようになっているの、基準は。何年から何年で。今基準を言っているんだ、何年。ああ、分かっているの。じゃ、しゃべって。 ○峰崎直樹君 それじゃ、国土交通副大臣に聞きますけど、これは何年で日本航空はやろうとしているんですか、この三月期決算も出ているわけだから。分かりますか。分からなかったら、ちょっと速記止めて。 ○委員長(円より子君) 速記を止めてください。 〔速記中止〕 ○峰崎直樹君 何か都合のいい会計基準ですね、これ。 局長、時価会計のとき随分議論しましたよね。未実現の利益を、金融資産のですよ、実現もしていないんだから、そんなもの時価会計で表に出してPLにヒットしちゃ駄目だよというふうに言っても、いやいや、これはもう世界的な基準ですからと。 今のも、三千三百十五億円、これだけ引き当てていない実質債務ですよね、これ。ただし、今は起きていないかもしれないけれども、万々が一、これ、この企業が倒産をしますよという、まあ、ならないと思いますけれども、そうなったときにはこういう問題は一気に露呈してくるわけでしょう。そうしたときに、いや、これからの退職の予定はとかと言っているけれども、ここで副大臣、今堂々と、いや、これだけあるけど大丈夫だとおっしゃったけれども、会計には保守主義の原則というのがありますよね、保守主義の。東京電力でもうお詳しいと思うんですが、そういう観点から立ったらこれまずいんじゃないですか。どうですか、副大臣。 ○峰崎直樹君 つぶれたらどうするんだという私の言い方というのは、この会計というのは退職給付会計でしょうと、これがそういう、保守主義というのは最悪の事態をやっぱり想定するわけでしょう。だから、その最悪の事態を想定したときにこれは実質債務超過でしょうということを私は今副大臣に、これ実質上債務超過なんですよ、実質。いや、現実の債務超過かどうかというのは、その適用をするかしないかという問題あるけれども、やはり会計基準というのはできる限り保守主義の原則で、この経営がゴーイングコンサーンになるように持っていかなきゃいけないというのが私はその立場だと思うんですよ。そのことからすれば、これは問題ありませんかということを言っているのに、いやいや、私たちは再建します再建しますという、その心意気は分かるんですよ。 私、何言っているかというと、この問題について責任がもう今度は問われるんですよ、政府も、債務保証するわけですから。 ○峰崎直樹君 国土交通副大臣、今回、マイレージ、どのぐらい残っているかということについての数字の把握はされましたか。 ○副大臣(加納時男君) この話は二つありまして、まず実態でございます。このマイレージの付与や利用の実態については、開示すると他社との関係において営業上不利に働く可能性があるという理由でJALは開示していないというふうに私どもは聞いております。 これを今後どうするかということでございますけれども、もう一つの問題、会計上どうなっているのかと、これ大事なところだと思います。そのことについては、所要額を貸借対照表上負債として計上するということでございます。 ○峰崎直樹君 なぜ開示してないんですか。 ○副大臣(加納時男君) これも私、非常に関心があっていろいろ聞いているところでございますが、これは実際にマイレージの利用させ方はかなり営業機密のようになっておりまして、各会社で知恵を絞ってやっているようなんですね。 ですから、会計上できちんとしなきゃならないということは我々はもちろん言いますけれども、この利用の実態については実際どういう、特典の付与の仕方ですね、そういうものについてはかなり機微に触れるような、何というか、各社のノウハウがあるんだというふうに聞いております。 ○峰崎直樹君 今から何年か前にパンナムという会社が倒産しました。事実上、これマイレージ倒産だと言われたんですよ。それぐらい実はこのマイレージというのは企業経営にとっては大きいんですよね。 ○峰崎直樹君 その異例にやるときの、皆さん方がそういうことをやるときの法的な根拠、どこにあるか説明ください。 ○副大臣(加納時男君) これは、私どもは航空法等に基づきまして航空会社に対して指導監督する責任を負っているというのが根拠になっております。 ○峰崎直樹君 そうすると、指導監督ができるということは、ほかの省庁も各業界に対して指導監督ができるということになっていますが、そうすると、こういうときにはもう必ず経営のあれこれ、合理化のあれこれまできちんとチェックするということについての裏付けというのは、そういう設置法に基づいて、そういうふうに書かれていることがありますけれども、それでやれるという理解なんですか。 ○副大臣(加納時男君) どこに根拠があるのかと言われるとそう答えますけれども、本心でどう考えているのかといったら、私は基本的に、この自由経済社会において国が私企業の経営に関して過大な介入をすることは許されないと基本的に思っております。今回は誠に異例な措置として、何分これは御理解いただきたいということでございます。 ○峰崎直樹君 その異例異例は分かりましたよ。異例なことをやっているということは分かったんですよ。 今年は三月期は赤字でしたよね。六百三十一億円の赤字でした。来年の三月期は、JALの経営改善計画というか、経営改善を努力しますということを前提にして、どのぐらいの赤字だというふうに言っているんですか。 その他または以下いろいろやりとりがあって、峯崎先生の最後のシメは以下の通り。 ○峰崎直樹君 終わりますけれども、今のお話聞いていると、やはり、今回は政投銀、これを受けないでもいいんじゃないかというような話になりますので、よく慎重に判断をしていただきたいと思います。 終わります。 読み物としても面白い。お勧めです。
タイトル : 日本航空、米航空2社と出資交渉
経営再建中の日本航空が、航空世界最大手の米デルタ航空から300~500億円規模の出資を打診されていることが11日、明らかになりました。また13日には、航空世界2位の米アメリカン航空と、出資受け入れを含めた提携拡大交渉に入ることが明らかになりました。 ***♪アメリカン・ディーリング♪ デルタからの アプローチ 国の指示で 考えるの 資金繰りは 少しブルー かなりえげつない 株の価値 コスト高い JALの人 路線の数を 減らせるのよ 擦り寄るデルタ アメリカン この先どうなるか......more ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。 理屈だけじゃ世の中は動かないんだよね。 つか、今度は自分たちの番なんだよね。 ほんと、日本はどうなるんだろうね。 非公開さん、どうもです。そうですね。直しておきます。 通行人さん、どうもです。確かに。民主党政権の対応が注目されます。 何だか10年前の金融国会を思い出させます。 ところで、昔は野党である民主党が、国会の場でこの様な鋭い質問をしていた訳ですが、民主党が与党になった後、果たして誰が政府の政策をチェックしてくれるのでしょう。 1報道で知る限り、黒字になる事はありえません。という事は一刻も早く倒産させてしまわなければ、国民負担は増えるばかりです。過大な年金債務、不採算路線の押しつけ、高額賃金の維持がある限り、提携という名の「抱きつき強盗」、経営改善計画という名の経営悪化計画による「寸借詐欺」、決算粉飾でその日暮らしをしながら、餌食を見つけていくしかありません。 毎度ご苦労様です~。 原文を読みました、峰崎議員は相変わらず熱いですね(^^ きょうはJALについて、共同通信さんが韓国の大韓航空まで出資する可能性を報じていましたが、議事録を読むと、焼け石に水という観がしてきました。 同じ日の議事録で、本石町さんが大ファンの共産党・大門議員による日本郵政・西川社長に対する質問も興味深いですね。大和SMBCが郵政の持株会の事務局を担当している背景に、上場時の主幹事証券を狙っている旨の下りがありました。合弁解消はともかく、民主党政権(亀井郵政担当相)が動き出せば、先行き不透明感が増しそうです・・・。 不透明感といえば、大塚議員が金融担当相を外れると、日銀的にはネガティブ・サプライズなんですかねぇ。 一つの国家体制の寿命は、おおよそ70~80年 このことは頭の片隅入れて置いたほうがいいと思います。 この周期は世代とか資産形成の波が関係していると思う。 特に今回は、先の大戦で世界の国家の始まりが同期している。 これから7~8年後の日本は、思いもよらないことになっている可能性が高い。 麻生路線なら、すり抜けたかもしれないが、ミンス党と朝日の合作では・・・・戦前の二の舞。完全にパターンに入っています。 日本は、孤立した歴史を持つ 世界史の切り札です。 誤って金を出すのでは、これから起きる悪い世相を助長するだけです。 自主的に、適切なタイミングで 麻生首相のように、金をばら撒く 謝罪ではなく 淡々とばら撒くべきです 日本中の広葉樹を切り倒して杉林に変えた結果、日本人が見る動植物の生態は随分変わってしまった。 一つの考えが強制的に行き渡る恐怖と不毛というはこうして起きる 特に、人道や平和や愛など普遍性をもった思想が、生態系としての経済を破壊してしまう例は多いと思う。 経済には根拠なんて無い。ひとつの種が生存戦略に成功して、一定期間永らえると、その種の存在を前提に別の種が栄える。そうしたものの累積で生態系としての経済ができている。 そこに一つの考えを持ち込み、環境の変動を持ち込むと、思いがけず多くの種が滅び、生態系そのものも滅びる。 飲酒運転の厳罰化で、夜の街が消滅し、ノミニケーションや女将が死に絶える 最低賃金1000円で中小企業が衰退する まるで、どこかの敵対国が日本を衰退させるためにやっているかのように、表向き善の理由で行われている施策が、日本の強みと言われていた文化の一つ一つを綺麗に消滅させていく 今回の民主党の成立は、その総仕上げになるような予感がする 普遍性のために日本が死ぬだろう まあわかっていると思いますが、JALは昔から政治家の子弟や関係者などを多く受け入れてきたわけです。其のせいもあってまともな改革も進まなかったし、給料も減らせなかった。いざとなれば政府が助けてくれると思ってたら自民党が下野しちゃった。だからアメリカに助けてもらおうと、いったい何なんですかね。いい加減潰したらいいんじゃないんですかね。 JALとANAの有報みてみました。 本当にJALは酷いです。指摘すべきは退職給付債務の未認識額です。 JALはなんと3300億円あります。現状純財産は196億円ですから、これを加味すれば3000億円以上の債務超過です。 ちなみにANAは純財産3257億円で未認識額700億ですから純財産2000億以上はあります もちろん未認識額は将来の年金資産の運用益などでカバーされる可能性もありますし、もともと長期間掛けて費用化が許されている部分ですから、単純に合算できるものでもありません。 しかし酷いです。 GMのように一度破産させてレガシーコストの債務削減を経た上での再建が必要です。 なんか民主党政権にやられる前に駆け込み提携を結んで、外資の後ろ盾をつけて破綻を免れようと画策しているようにみえます。 なお、デリバティブ損失の繰延処理はまったく妥当な会計処理ですので、批判派的外れに思えます。 巨額の損失を抱えたという取引事実は批判されるべき(ANAよりも巨額)。 なお、今日の会計基準の議論で、保守主義の原則などを持ち出したら笑われます。もう30年も前の日本国内の会計思考です。 ただ、マイレージのポイント引当金は両者計上していないのは由々しき事です。 科目計上を逃れたとしても、最低限、重要な会計方針に引当金の計上方法を説明しなければならないはずです。 IRに問い合わせてみようかな・・・ JAL本体より、JASの労組も問題だろう。 でも離島つないでるのはJALだし、全て悪もどうかと思うけど。 もともとは地方に空港作る時戦略がなさすぎるのもあるし、 JALの怠慢も多々あるが、ANAより客室乗務員は多かったですね。 あれ全てなくなってしまうのもねぇ。 通貨の問題でもありますが結局どこまでどうするかですね。ビジネスにしてしまうのか家族的なものとするのか。 議事録読みました。面白かったですが、ヘッジ損失の追及は、批判する材料にするために、わざとポイントを外しているように読めました。峰崎議員は投機であるかのような言い方をしていますけども、これを責めるのは酷というものです。 原油価格が下落したため、ヘッジをかけた時点での価格と期末の差が損になっているのですが、これは燃料代の一部を先に認識しているようなもので、対応する売り上げが計上された後に純資産にすべてヒットするとは確定していません。 確かに原油価格の低下を見通せればもっとよかったですが、ヘッジをかけた頃はどこまで原油が高騰するかわからない頃で、更に値上がりしてどうにもならなくなる可能性もあった訳ですし、世間からは「ヘッジが足りない」という批判が強かったのです。 しかし、副大臣も航空局長もこの件は数字も含めて頭に入っていないようですね。決算説明会で真っ先に質問が出るような事項なのに説明できないのは甘さを感じました。 やっぱり個別企業の話は国会では難しいですね。民間アナリストよりレベルが低い議論になってしまうと、権威に傷がつきます。 durianさん、どうもです。あのときとやや似ています。自民党も必死でしょうから、ある意味、正論で攻めるのではないかと思います。 壱万円札さん、どうもです。現状のままでは黒字化は無理な感じがします。 椿ラインさん、どうもです。民主党はお手並み拝見というにはやや不透明感が強すぎですね。 asさん、どうもです。経営陣に当事者能力があるか疑わしく、官の圧力で動かされている、という感じでしょうか。 348tsさん、どうもです。GM型の処理しかないのではないか、と思います。会計処理のところは参考になりました。 まるさん、どうもです。航空行政に振り回されてダメになった面があるかもしれません。IBJなど長信銀に似ている面もあります。 bluecrayonさん、どうもです。専門的なご意見、ありがとうございます。そう言えばJALは昔、為替予約でも大きな損失が出たような気がします。まあ、うまくヘッジするのは難しいですが。 為替予約の方はいたずらに長期で、弁解の余地が少ないものであったようですね。それもあるから燃料ヘッジの方もイメージが悪いのでしょう。 bluecrayonさん、どうもです。同感です。 滅茶苦茶な会計理論展開ですね。そもそも保守主義を適用してGCになるようにの意味がわかりません。そもそも企業会計なんてGCは前提条件だし、保守主義なんか適用したらそれこそ債務超過になってアウトじゃないかと。こんな的外れな議論ばっかりされても困りますね。
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