与党・民主党の日銀出身議員(個人用メモ)
 総選挙が終わり、民主党が政権与党へ。それ自体に特に感想はなし。今日の債券市場のようなもの。まあ、職業的には、金融政策運営の観点で野党時代も含めた新政権の言動をウォッチしていきますが。とりあえずお手並み拝見でありましょう。ところで、外貨準備の扱いには気をつけてね、円高進行中ですので。
 今回の総選挙で日銀出身議員が新たに当選しているので、個人用メモで顔ぶれを整理(敬称略=入行年次の古い順)

・大塚耕平(参・愛知) 早稲田大学。83年入行、2000年退職。01年、第19回参議院選で初当選。
・川崎稔(参・佐賀) 京都大学。84年入行、2004年退職。07年、第21回参議院選で初当選。
・津村啓介(衆・岡山二区) 東京大学。94年入行、2002年退職。03年、第43回衆議院選で初当選。
・小野塚勝俊(衆・埼玉八区) 立教大学。95年入行、2007年退職。今回、初当選。

 この中で注目は大塚氏でしょうか。財務金融の専門家で、この間の市場関係者向けマニフェスト説明会でスポークスマンを務めていた。金融財務系で閣僚になるのですかね。マニアックな注文。日銀がまた43条使ったら、「通貨を堕落させる気か!」と一喝して頂きたい。
 「once a central banker, always a central banker」という気概が期待されておりますよ。

ps 新聞広告で知ったのだが、村山昇作氏とリチャード・クー氏が共著で「世界同時バランスシート不況」を出版するのですね。村山氏は元日銀調査統計局長。今頃知ったのだが、この二人は仲が良いのですね。日銀(というか中央銀行)はどちらかと言えばやはりケインジアンとの親和性が高いのなあ…。
[PR]
by bank.of.japan | 2009-08-31 20:45 | その他 | Comments(9)
Commented by デフレは厭きました at 2009-08-31 23:43 x
>日銀がまた43条使ったら、「通貨を堕落させる気か!」と一喝して頂きたい。
これは駄目でしょう。物価の安定という日銀の責務を(デフレを放置するという意味で)放棄しろというようなものです。セントラルバンカーはデフレを目指す存在ではなくて、物価安定を目指すべき存在ではないですか?
一喝してほしいなら、「43条など使わず、堂々とデフレ脱却手法を取れ」と手法面に限るべきです。
むしろ、デフレ脱却に留まらず、十数年に及ぶデフレを取り戻すために3~5%のインフレを持続させるべきだと思います。
本石町さんは、インフレデフレには(インフレ否定が大きいながらも)比較的中立なエントリーを書いていると思っていましたが、ひょっとして良いデフレ論の支持者ですか?
Commented by bank.of.japan at 2009-09-01 00:06 x
デフレは厭きましたさん、どうもです。すいません。舌らずでした。大塚先生の従来の国会での論調(非伝統的政策への懐疑的スタンス、財政の破たん懸念、低金利政策への反発)を逆手に取ったものです。
Commented by EURO SELLER at 2009-09-01 00:18 x
やはり参議院のほうが人材豊富でしたか。失礼な言い方ですが,衆議院のほうが解散が多いから人材が枯渇するのでしょうか。
Commented by 七誌のごんべえ at 2009-09-01 01:27 x
>デフレは厭きましたさん
ろくな投資先がない状況でインフレになっても
海外に逃げるか変なバブルを起こすだけのような。
あと金を持っているのは老人だけじゃあなくて企業ももしもの備えのために持っているから、そういうところの資金をインフレという形で削るのは
それはそれでまた問題が起きそうな予感。
あとデフレは資産価格の上昇があって初めて根治するものであり
資金の供給量を増やすのは対処療法に過ぎないような気がする。
Commented by PK at 2009-09-01 17:11 x
「世界同時バランスシート不況」で、村山さんは、リチャードクーのさらに斜め上を行っています。私はこの人の考えが好きで共鳴しますが。
おそらくトンデモ扱いされるでしょう。


小選挙区制では、人材は育たない。
解決策の一つは、政治家になる前に人材を作ること

旧制高校を復活させる

旧7帝大は、帝国大学に名称を戻して、全寮制とすべし。
はっきりとエリート養成機関として判るように差別化すべきだ。
Commented by デフレは厭きました at 2009-09-01 20:45 x
>bank.of.japanさん
政府要職に就いても説明なしに野党時代の発言と矛盾する行動は取りませんよね、と大塚先生をからかったということでしょうか? だとすると、私の読み取り不足でした。失礼しました。

>七誌のごんべえ さん
インフレになるなら、名目値で見て売上が伸びますから投資の回収がデフレ下に比べ容易になって、投資が増えると思います。フローが増えればストックは少なくても平気です。デフレが続いている今は、フローが減り続けている状況ですから、デフレを克服しないと企業はいずれ死んじゃいます。
名目賃金も増えますから幸福感は名目賃金が減るより大きいですよね(実質賃金が変わらなくても名目値が増えると幸せに感じるという研究結果があります)。
資産価格は資産が生む収益を反映したものなので、資産価格よりも消費財価格の方が重要と思います。どちらにしても、金額でみた需要が増えなくては価格は上がりませんから、資金供給の増加は根本治療だろうと思います。資金供給の増加は、実質値で見た需要増加の努力を妨げるものではありませんから、両方やればよいのではないでしょうか?
Commented at 2009-09-01 21:06
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by 星の王子様 at 2009-09-01 21:42 x
大塚君はロイターの特集で民主党の注目政治家の1人にあがっていましたね。おそらく重要な役割を果たすのでしょう。小野塚勝俊氏優秀らしいです。鳩山論文に内外から批判がでていますが、優れた閣僚を集めいい内閣を組閣してほしいものです。
Commented by bank.of.japan at 2009-09-02 00:44
EURO SELLERさん、どうもです。衆参問わず、有能な議員はそれなりに当選を重ねる、ということだと思います。

デフレは厭きましたさん、どうもです。改めて舌足らずでしたことをお詫びします。大塚先生は、低金利によって莫大な預金利息が失われた、との主張もたびたび展開しておりました。

非公開さん、どうもです。ご指摘、多謝です。

星の王子様さん、どうもです。大塚先生は閣僚入りが取りざたされているようです。
<< 大塚先生のメルマガで日銀法43... 『ルワンダ中央銀行総裁日記』の... >>


無料アクセス解析